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テーマ:ニュース(99402)
カテゴリ:経理業務全般
先日も「21億円を横領」という記事を書いたばかりですが、また個人の着服事件です。
今度の被害額は、8,000万円を超える金額です。 舞台は、大阪に本社のあるがんこフードサービスです。 「がんこ寿司」などの名称で、全国に約100店舗を展開する和食チェーンの元経理部長が、当事者です。 手口としては、会社経費で購入した収入印紙を換金し、その金を着服していたというものです。 この金額が8,000万円を超えるということです。 元経理部長は社内調査に対し、不正を認めて、1月末で退職しました。 横領した金は、生活費や遊興費に使ったと説明しているそうです。 この元経理部長は中途入社です。 6年ほど前から、取引先との契約業務に必要だと偽って収入印紙の購入を繰り返し、金券ショップで換金して着服したということです。 がんこフードは、被害額の確定を急いでおり、状況によっては刑事と民事の両方で法的対応を検討しているそうです。 元経理部長は、弁済に応じるとしています。 発覚の経緯はわかりませんが、これも内部監査やガバナンスに問題があったのは間違いないでしょう。 一人に権限が集中していることで、起きた事件だと思われます。 また、収入印紙や切手は盲点になりがちです。 印紙は購入時に公租公課や租税公課として、一時に経費処理することが一般的です。 本来なら、購入時は貯蔵品として資産計上し、使用の都度、費用として処理することが原則です。 しかし、処理の煩雑さから購入時に経費処理する方法も認められていますので、多くの企業はこの方法を採用しています。 そうすると、収入印紙の払い出しノートなどを作成して、管理をすることが必要です。 これがきちんと出来ていたかどうかが、ポイントになります。 前職では管理ノートに記録しており、現職では使用する人が立て替え購入して、経費精算するようにしています。 出来るだけ電子契約などにして、収入印紙を使わないようにしたいですが、まだまだこれからです。 これも、対岸の火事としてはいけません。 よく気をつけたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年04月06日 18時05分13秒
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