2024/04/11(木)18:50
イトーヨーカドーを上場へ
昨日、セブン&アイホールディングスの決算発表が行われました。
営業利益は過去最高で、好調な国内コンビニ事業に加え、不採算の百貨店事業の売却が奏効したと言えます。
その決算発表の記者会見の席で、イトーヨーカドーを含むスーパー事業の将来の上場構想が明らかになりました。
既に一部報道がされていましたので、内容は知っていました。
持続的成長のための有力な選択肢、として、スーパー事業の上場の検討を始めると発表しました。
2026年2月期の黒字化に向けて構造改革を実行した上で、2027年以降の上場実現を目指します。
上場した場合でも株式の一部は保持し、食品開発などで協力関係を維持するとしています。
スーパー事業の中間持株会社を設立し、イトーヨーカドーやヨークベニマルなどのスーパーを運営する会社を傘下に置くという構想のようです。
この中間持株会社を上場させるということで、セブンは株式保有には拘らないという報道もあります。
スーパー事業、特にイトーヨーカドーの再編を進めている中で、祖業から大きく離れていく可能性もあります。
鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫) [ 緒方 知行 ]
セブンのスーパー事業は、赤字が継続しています。
テコ入れのため、イトーヨーカドーは北海道、東北、信越エリアの店舗を他社に承継し、首都圏への集中を進めています。
過去よりセブンは、いわゆる物言う株主から、不採算事業を切り離し、コンビニ事業に経営資源を集中するよう迫られています。
今回の件は、この意向を汲んだ形になったと思います。
しかしながら、どことなく違和感や、すっきりしない印象を受けているのは、私だけでしょうか。