セブン&アイホールディングスに買収提案というニュースがありました。
日本経済新聞のスクープです。
これまで、イトーヨーカドーを切り離せ、などといった株主からの要求はありましたが、セブン&アイ本体への買収提案は記憶にありません。
見出しを見ても、一瞬、事態がすぐに飲み込めませんでした。
買収を仕掛けたのではなくて、仕掛けられたということを理解するまでに、少し時間がかかりました。
カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案のようです。
アリマンタシォンは、「クシュタール」や日本でも馴染みのあった「サークルK」といったブランドで、北米のほか、ヨーロッパなどに店舗を展開しています。
店舗数は世界約30ヶ国で約1万7,000店を展開しています。
2024年4月期の売上高は日本円で約10兆円で、セブン&アイの2024年2月期の約11兆円と、ほぼ同規模です。
ただし、時価総額では約8兆6,000億円で、セブン&アイの約4兆6,000億円の2倍近くあります。
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株価が低迷しているので、時価総額は意外に低いと思います。
これに円安も加わり、アリマンタシォンは買収も可能と考えたのでしょうか。
この買収提案には、法的拘束力はないということです。
セブン&アイは、独立社外取締役で構成される特別委員会で検討したうえで、提案を受け入れるか拒否するかなどを判断します。
セブン&アイはすぐにリリースを発表しました。
定型の「当社が発表したものではありません」という内容で、これは予想通りです。
恐らく、セブン&アイはこの買収提案を拒否するでしょう。
その後の動きがどうなるのか、非常に気になります。
アリマンタシォンは資金さえ手当が出来るのであれば、株式公開買い付けに乗り出す可能性があります。
買収提案をするぐらいですから、資金はめどがついているのでしょう。
敵対的買収にまで発展するのか、注目したいと思います。