NHKの番組で「グレートレース」という放送があります。
海外で主に長距離の、トレイルレースを追いかけている番組です。

最近見た回では、「香港超級挑戦298km」や「アマゾン260km 魔境への挑戦」などの放送が印象的です。
香港は、累積標高1万m超の過酷なコースで、60時間以内の完走を目指します。
4つのコースを走破すると298kmになりますが、途中の移動は地下鉄だったりフェリーだったりと、なかなか珍しいコースです。
また、このレースには順位がなく、完走することのみが目的になります。

この回では、30人あまりのうち、完走できたのは7人でした。
その中には、日本人の消防士の方もいました。
アマゾン260kmは、昔の川口浩探検隊シリーズに出てくるような、南米アマゾンの奥地で行われるレースです。
赤道直下の灼熱の太陽が照り付け、野生動物が棲む密林の中を駆け抜けます。

中には川の中を泳いで通り抜けたり、深いぬかるみを抜けるなど、見ているだけでも疲れるようなレースです。
このレースにも世界中からさまざまな選手が参戦しています。
日本人の格闘家は、順位は常に最下位で走りますが、このレースを心底楽しんでいる様子がわかります。
その様子が、他の選手や運営スタッフにも大人気で、不思議な魅力を感じます。

最年長の64歳の選手は、50代になってからレースに挑むようになりました。
この過酷なレースを走っていることで、生きていることを実感しているようです。
苦しい中でも、常にポジティブな言葉を吐き、自分を鼓舞し、そして楽しみながら前に進みます。
その姿は、正に走ることの原点のように感じます。

見終わった後は、いつも壮大な感動と、とてつもない疲労感を味わえます。
さすがにここまでのレースに出たいとは思いませんが、これからもウルトラマラソンを走ることで、私としての感動を味わいたいと思います。
