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Feb 29, 2008
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カテゴリ:子どもたちへ
今日合格発表を終えたばかりの中3生、Kのことを書きます。


Kは残念ながら、志望校に一歩届きませんでした。

Kのお母さんから夕方頃に電話が掛かってきました。

「先生、本当にあの子を○○高校にチャレンジするだけの力をつけてくださり、ありがとうございました。
先生の期待に応えられなかったことが、だいぶ悔しいみたいです。
あの先生との『交換ノート』は、あの子の宝物になると思います。」



『交換ノート』
私とKが11月から3ヶ月間、一日も欠かさずやってきた『勉強記録ノート』のことです。
初めは、自分で時間の管理ができないKに、毎日何時から何時まで何の勉強をしたのかという記録を毎日つけて私に提出させて、私が時間の使い方、勉強の内容をチェックするというものでした。

途中からは下にお互いにコメントを書くようになり、いつしか交換ノートのような状態になっていました。

そのノートのページを一ページずつめくるごとに、Kは一日ずつ確実に成長していきました。

最初は投げやりな気持ちで、
「どうせ俺は勉強ができない」と自分に自信が持てずにいた彼が、
毎日毎日勉強をやり続けるうちに、

「次はもっと良い点数を取りたい」

「もっとできたはずなのに悔しい」

「先生、俺絶対志望校下げない」

「絶対合格するから」

とノートに書くようになりました。
前向きな言葉をコメントに書くようになってからは、Kの勉強量は本当に凄まじいものでした。
早朝に起きて朝食までの1時間半、単語や漢字をひたすら覚え、夜中は1時2時まで勉強するといった生活が続きました。

私もノートでKを励まし続けました。

入試模試の点数も、最初は5教科合計で250点満点中100点にも満たなかった彼が、最後は170点以上を取れるようになりました。


彼は変わりました。
交換ノートを始める前は、猫背の姿勢で何かを話すときも小さな声でぼそぼそと話していた彼が、入試が近づくにつれ、背筋が伸び、ハキハキと自分の意志を話すようになり、何より瞳に確固たる決意が感じられるようになりました。

自分に自信を持てるようになったのです。
受験勉強を通じて、
『自分でも、こんなにできるんだ。こんなにやれるんだ』と、
全てにおいて前向きになるようになったのです。





…だからこそ受かって欲しかった。


合格を手にして、もっとそれが彼の自信になって、

今までのKではなく、堂々と胸を張って高校生になって欲しかった。



最後のお母さんの言葉に、思わず涙が出てきました。

「あの子は、kishimoto先生のことが本当に好きだったんです。
合格して、先生の喜ぶ顔が見たいって言ってたのに、合格できなくて、先生に申し訳ないって
言っています。
でも、あの子は、『自分は勉強の仕方が分かったし、自分にもできることがわかったから、
大学受験ではこんなことにならないように、高校に行ったら、1年生から一生懸命勉強頑張る。』って前向きに捉えています。先生、本当にありがとうございました。」



自分がKを合格まで導いてやれなかった悔しさと、

Kの強い気持ちが分かったことの嬉しさが複雑に絡み合って、

受話器を握り締めて泣いてしまいました。


Kがあの交換ノートを宝物だといってくれるのであれば、私にとってKの歩んできた軌跡の記憶こそが宝物です。





K、お前の歩んできた今までの軌跡、


俺は絶対忘れない。


だからお前も、次こそ頑張るっていうその強い気持ちと、自分自身に自信を持って生きることを、絶対忘れるなよ。
















Last updated  Mar 1, 2008 12:03:32 AM
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