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カテゴリ:教材
小6生が中学用の自由自在を見ながら数検のための勉強をしていた。
受験研究社から出版されているこの『自由自在』シリーズ。 その歴史は古く、1953年に初版が出版されたというのだから、もう57年も受験生に愛され続けている参考書である。 私の家にも小学算数の自由自在があった。 自分で買った記憶がないので、多分母親が買ってきたものなのだろう。 とても分厚い参考書なので、前頁を制覇することはなかったが、何ページがパラパラとやっていたのを覚えている。 そう言えば、私が学生時代に家庭教師をしていたときに受け持った生徒の本棚にも、小学算数自由自在と中学数学自由自在が置いてあった。 多分その子の自由自在も、お母さんが買い与えたものなんだろうと思う。 私にもし子どもができたとしたら、きっと自由自在をそっと買っておいて、子どもの本棚に忍ばせておくだろう。 自由自在のようなロングセラーの参考書になると、親の世代から子どもの世代へと受け継がれる。 素敵なことだと思う。 ちなみにこの自由自在は、決して子どもが自ら好んで買うような参考書ではない。 辞書のように分厚いし、中身は小さな文字がぎっしり詰まっていてちっとも楽しくないし、書かれている内容も結構難しい。 勉強嫌いの子どもなら、本を開いた瞬間、間違いなく目がクラクラしてしまうような参考書だ。 今日の小6生は、そんな中学生用の自由自在数学を読みながら、方程式や不等式などの問題を理解しようとしていた。 人から聞いて物事を理解するよりも、参考書を読みながら物事を理解する方が何倍も難しい。 しかしこのような難しい参考書を自分で読み解ける力こそが、学力の本質的な部分に繋がっていると思う。 自由自在は、今も昔も、本質的な学力を子どもに要求している。 自由自在を自分で読み解けるようになれば、いろんな問題をそれこそ自由自在に操れる学力が付くだろう。 ちなみにロングセラーものと言えば、『高校への数学』もおススメ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 2, 2010 10:11:54 PM
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