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神奈川県の公立後期入試が終わりました。
15歳の受験生たちは、まだまだ成長途中である背中に大きな不安とプレッシャーをたくさん背負いながら、たった1人で試験会場に行き、たった1人で250分の入試を闘い抜きました。 受験生は最後の最後には1人になります。 最終的には、親も教師も、周りの大人はみな無力です。 代わりに受験してあげることも、「そこは間違っているよ」と助言してあげることもできません。ただただ手を合わせて、静かに祈ることしかできないのです。 この仕事をしていて、毎年思います。 自分の力だけで、自分の未来のために、自分と闘う高校受験生の姿こそが、自立の象徴であると。 そして、だからこそ受験はとても尊いのだと。 保護者の方にお願いがあります。 1人で闘い抜いた受験生が、家に帰宅したと思います。 試験の出来云々よりも、立派に受験をやり遂げて、立派に自立を果たしたことを、まずは褒めてやってください。 合格不合格よりも、受験を通して、15歳の子どもが懸命に自立しようとしたことにこそ、本当の価値があると思えてなりません。 試験の出来は、2の次3の次だと思うのです。 初めての受験を1人で闘い抜き、疲れ果てている子どもに対してお母さんの第一声が、「どうだったの?何点だったの?」では悲しすぎます。 何点点数が取れたのか。 周りの子は何点くらい取れているのか。 ボーダーは何点なのか。 平均点は何点なのか。 受験生はもちろん、保護者の方もとても気になることだと思います。 しかし、そんなことをいくら思案し、躍起になって情報を集めてみたところで、結果は合格発表までわかりませんし、また覆ることもありません。 そのような思案をするのは、我々塾講師だけで十分です。 保護者の方のお仕事ではありません。 そんなことよりも、わが子の成長を、誰よりも何よりも褒めてやってください。 そして最大の愛情を込めて、「よくがんばったね」という言葉を掛けてやってください。 子どもの一番好きな料理を作ってやってください。 それが、保護者の方のお仕事です。 子どもは、それだけで十分なのです。 そしてそっと、子どもに気付かれないようにそっと、蔭で合格を祈ってやって下さい。 祈ってみたところでどう結果が覆ることもないけれども、それでも、子どものために、祈ってやってください。 心から、お願いします。 2012年2月16日 慧真館塾長 岸本崇 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 16, 2012 11:01:04 PM
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