自分の勉強スタイルを確立すること
そういえば25日と26日は前期試験だった。なぜ「そういえば」と思ったかというと、中3生たちの誰一人として前期試験が終わった後の腑抜け感がないからです。教室全体が「前期ってナンデスカ??」と言わんばかりの雰囲気で、みんな既に20日後の後期試験に照準を置いて、それぞれの課題にそれぞれのやり方で取り組んでいます。さてさて、受験勉強の方法はそれこそ子どもの数だけある。巷では「正しい受験勉強の方法」なんてものが書いた本が売られているけれども、その通りにやったからって誰でも成績がみるみる上がるってもんじゃない。1つのやり方でも、それで成績が上がる子もいれば、なかなか上がらない子もいるのです。そりゃそうだ。同じ高校受験を受ける子でも、その子の学習環境や学習歴、苦手科目や得意科目、性格が全く違うのだから、全員が1つの方法で絶対に成績が上がるってことなんてあり得ない。うちの塾に通っている生徒でも、「プリントくれくれ魔」がいたり、「同じテキストを何回もやる派」がいたり、「暗記帳男」がいたり、同じ塾でも本当に勉強スタイルはさまざまです。受験勉強で大切なことは、生徒自身が自分にとってベストな勉強スタイルを確立すること。これに尽きます。「このやり方が自分に一番合っていて、これで成績が伸びる」という確信を持たせてやることです。自分のスタイルが確立できている子はやっぱり強いし、受験の後の学力も安定しやすい。高校受験や大学受験、資格などの試験になっても、スタイルが確立されていたら、あとは勉強する内容を変えるだけでいいのだから。受験業界に何年も身を置いてきた中で、一番手っ取り早く生徒を伸ばす方法は、その子に合った学習スタイルを一緒に模索してやることだと気づきました。大手塾に勤めていた時代は、それこそ生徒の人数が多すぎて、なかなか一人一人の学習スタイルを確立することなんてできなかったけれど、独立して今の塾を立ち上げてからは、じっくり生徒一人一人の特徴を見極めて指導ができる。その甲斐あって、今年の受験生もいい感じで伸びてきています。それにしても、今年は「プリントくれくれ魔」が多くて大変。僕の仕事のほとんどが、生徒にリクエストされたプリントを印刷することに費やされてしまっています。まぁ、それでも何枚もプリントをねだりに来るほど、一生懸命やってくれているからいいんだけれど…。