イチローの名言
「小さいことの積み重ねが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」何のCMかは忘れてしまったが、あるテレビCMの中でのイチローの言葉である。少し前の話にはなるが、イチローが前人未到の9年連続200本安打を達成した。まさしく彼はとんでもないところへ行ってしまった。イチローは野球の天才ではなく努力の天才と良く言われるが、イチローが努力の天才と言われる所以は先ほどの彼の言葉に凝縮されているような気がする。素振りの一振り一振り、筋トレの一回一回のような日々の地味な練習が、彼の言葉通り彼をとんでもないところへ連れて行ってしまった。受験もまさしく同じだと思う。大きな夢や高い目標を抱くことは、もちろん大切なことだ。その大きな夢や高い目標へと続く道は、日々の小さいことの積み重ねでしかないことを忘れてはならない。目の前の問題一問一問、日々の勉強時間の一秒一秒が、大きな夢や高い目標へと続くただひとつの道なのだ。人は、大きいところばかりに目がいって、小さいことには疎かになってしまう。目立つものや派手なものばかりに気がいって、地味なことを嫌う。入試模試は意気込んで受けたり、学校説明会には張り切って行くのだが、目の前の一問一問は雑に扱う。そうしている間は、自分の目標や夢への道は完全に閉ざされたままだ。野球にも学問にも何にでも、王道というものはない。今の自分は、過去の自分が積み重ねてきたものの結果でしかない。未来の自分は、今の自分が積み重ねているものの結果でしかない。イチロー選手のようにとんでもないところへ行くには、どんな小さいことでもとんでもなく大事に積み重ねていくことだと思う。