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2006年08月18日
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カテゴリ:自然科学・宇宙
三毛猫では二つもつ染色体Xのいずれかが不活性化されることによって、パッチワーク上にオレンジと黒の毛色が現れると言ってきました。

このXの不活性化は、ネコだけではなく人間でも起こっています。
つまり人間の女性は、体のあらゆる部分で、父由来のXが働いている部分と母由来のXが働いている部分が混じりあってできているということです。文献[1]の言葉を借りれば

女は二つの生をもつ

つまり女性の体には起源の異なる二つの生き物が同居しているということです。

無汗性外胚葉形成異常」という難病があります。これは簡単に言うと「汗を十分にかけない皮膚疾患」のことで、体の体温調節機能としての発汗がうまく働かないため、

6月~9月の夏場は屋外の活動はできない。エアコンはつけっぱなし、保冷剤を当てたり冷水を浴び続けないと生活ができない状態
(ゲコゲコ健康マガジン No.293より引用)

だそうです。

この病気はX染色体上の劣性遺伝子による、男性のみの遺伝病です。
(3000万人に1人という希少な病気だとか)

女性の場合もこの遺伝子を持つ可能性があります。
しかし、例によってXが活性化されている部分と不活性化されている部分があるため、女性の場合は汗をかく皮膚と汗をかかない皮膚がまだらに存在するようになります。
つまり「三毛猫の人間版」(参考文献[1])というわけです。

同様に色盲(*1)もX染色体上の遺伝子による目の疾患です(こちらは男性20人に1人がもつと言われています)が、これも女性の場合は網膜上に色覚正常細胞と色覚異常細胞がまだらに存在することにより色盲になります。

しかし人間の脳は非常に柔軟にできてて、少々の色情報欠落が起きたくらいでは他の正常な情報から正しく元情報を復元してしまうので、大きな影響にはなりません。

そんな理由で、男性の多くは学校の健康診断でいろんな色の点々が描かれている紙を見せられて、何が書いてあるのかを答えるというテストを受けていると思いますが、女性はそういう経験をした人はほとんどいないのではないでしょうか。

(*1)
色盲は現在では「色覚異常」や「色覚障害」と呼ばれることが多いですが、
  • 男性の20人に1人という頻度は「異常」と呼ぶには高すぎる。AB型の血液型を異常と呼ぶようなものである。
  • 「害」ではない。
  • 対して「色盲」という言葉はある種の色が見えない(盲)という客観的な事実のみを表している。
などといった理由で「少数派色覚」こそが正しい言い方だとする人もいるそうです。詳しくはWikipediaの色覚異常の項を参照してください。

なお日本ではAB型は10人に1人ですから色盲の人の割合と対して変わりませんね。

参考文献
[1] デイヴィッド・ベインブリッジ著, 長野敬・小野木明恵訳, "X染色体 男と女を決めるもの", 青土社, 2005年7月.






Last updated  2006年08月18日 16時22分28秒
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