2005/05/15(日)00:48
池波正太郎、はまりまくり。
リニューアルしました。
Yahoo!GEOCITIESから暫定的に楽天にすべて移行します。
イロイロと少しづつ余裕が出てきたので
のんびりやっていくつもりです。
というわけで、本題。
ここ数年来、池波正太郎にはまりまくっている。
最初はTVで見た真田太平記に始まり、
鬼平犯科帳は、とうとう全巻揃ってしまった。
仕掛人シリーズもあと、数冊で全巻読了である。
剣客商売も徐々に増えつつある。
そもそも、昔から好きな作家だったのだが
通勤電車の中で、時間を忘れて読むことが出来るのがいい。
かみさんにも1冊鬼平貸してやったら、大ハマリで、
気がついたら鬼平全巻揃えてしまった。
でもって、最近読んだのが
「賊将」
初期の短編集なのだが、この中でも「応仁の乱」という、足利義政の話がいい。
政治力が全く無くなってしまった足利将軍家の中で、
自分の存在価値を「美」の支援者として見出した義政。
歴史的にも銀閣の造営などでも有名だが、
京都西苔寺のあの幽玄な雰囲気の苔の庭も
義政と庭師善阿弥との共同作品である。
京都を壊滅的に焼き尽くした応仁の乱の中で
唯一無傷で残ったその庭を発見した時のくだりなど、
感動を覚えずにいられない。
晩年の洒脱感はまだあまり無いが、
池波作品の源流を垣間見る珠玉の短編6話収録。
池波作品はそのうち、一回整理して、レビュー集でも作るか。
全作品読破はもはや、最近ライフワークとなりつつあるし。
なんか、面白い歴史小説あったら、ぜひ、ご紹介ください。