ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

2010/08/13(金)01:28

【出張試飲】ワインハウス ゲアハルト【ワイン9本】

日想・雑文(46)

無料でそちらにお伺いしますので、ワインを試飲しませんか!?という電話営業を受けた。 ワインハウス ゲアハルト という会社らしい。 草の根営業過ぎて単純に、なんかスゲーなぁ!、と思ってせっかくだから飲ませてもらう事にしたw。 ドイツのヤコブ・ゲアハルト社の直営店らしい。 キャンペーン中で今週はこの地域を周ってるらしく、何の因果か自分の家が選ばれた。 楽天ブログのテ ン カ ワさんみたいなドイツワインフリークでもない自分がどこまで理解できるかは分からないが、まぁその辺は飲んでから判断するものとしよう。 一応ドイツ以外にも色々輸入してはいる様だ。 今回の滞在時間は約1時間で飲ませてもらったのは9本。(1杯当たり約30ml弱) 左から順に1→4 1:ドイツ アンホイザー・シャルドネ2008 アウグスト・アンホイザー ドイツ白でシャルドネって珍しいと思って飲んでみたが・・・こりゃアカンわ。話にならん。 香りも妙にキツいし、味がもうスカスカでただの苦い水。正当評価不可。 多分抜栓後に結構な時間が経過した上に、温度も大分高目(体感で14℃以上)だったのが原因だな。 辛口のシャルドネには酷に過ぎる環境条件。チンザノ・ドライの方がマシレベル。 抜栓後どれ位時間が経ってるのか聞いた所、「どれも大体3~5日位ですね」・・・・・ダメじゃん。 いや、そりゃ無料キャンペーンの品だし訪問する度に全部新ボトル開けろとは言わないけど、試飲でこんな状態のワインを出してるようじゃワインを扱う会社として見識を疑われても文句言えんぞ。 こういうキャンペーンをやる上で、会社で商品の研究やら味見とかの研修をしたりはないのか?  ・自分のところに来た社員さんはお酒をあまり飲まない人。(友人と一緒にたまに店で嗜む程度) ・お客さんにワインを飲んでもらって、美味しいと言ってもらうのがうれしいらしいが  自分が何を扱っていて、それのどこが良いのか、誰に売るのか社員さんもよく分かっていない。 ・会社に入ってまだ数ヶ月で色々ワインの事を勉強中です、  という割には社員さんはワインは飲まない。 ・しかも仕事で使って余ったワインは飲まずに捨てる規定ときた。  個人的に持ち帰る人はいて、それはかまわないらしいがこの社員さんは持ち帰らない。 色々聞いてみて・・・そりゃまぁ、自分みたいなマニアを基準にしてはいけないんだろうけど、比較的マニア向けの商品をこだわりも趣味でも無い人が薦めるというよくある営業の構図に萎える。 信念や確たる知識・経験を持たない人に「これは良いですよ」と言われても胡散臭さが鼻についてどうも駄目だ。 人柄は良いんだろうけどね。でも人柄と商品の質は別の問題だし。 だが酒に罪は無い。 自分も言いたい事は言った。 せっかくのワイン群だし、自分なりに精一杯ワイン達の実力を測ってみようと思う。 というわけで、今回のワインは抜栓後結構な時間が経過してるという前提というのが分かった。 2:ドイツ ヒュクセルレーベ・カビネット2008 ヤコブ・ゲアハルト これはそこそこイケる。 甘口傾向だと多少の環境変動にも耐え切れるなぁ。 ライムや蜂蜜の香りに乗せて、甘味に偏らない均整の取れたバランス感が気に入った。 正統派のドイツ白で、単独でも食事と一緒でも上手く合うと思う。 3:ドイツ リースリング・シュペートレーゼ2009 ハマン醸造所 これも悪くない。 ドイツ白らしい甘味が穏やかに動き、余韻の引きもソフト。 香りは弱々しいが、それは仕方ないか。 4:ドイツ リースリング・アウスレーゼ2009 ヤコブ・ゲアハルト これはイマイチ。 甘口でありながらスッキリした飲み口である点には面白さを認めるが、結局甘味にしか特徴が無い。 シンプルなラベルだし、これはヤコブ・ゲアハルトさんのファン向けアイテムだな。 左から順に5→9 5:コート・ド・ブライ(ボルドー・シュペリール扱い) シャトー・ル・コーン(コネ)2005 ボルドーなら自分の領分。 数日持ち歩きまくった赤ワインだから期待はしてなかったが、意外に美味い。 5年で綺麗に渋味が抜け、滑らかな口通り。まさに今が飲み頃。 アンズ、土、プルーンの香りも熟成感を後押しし、高級感を生み出してる。 ブライの赤だから良くも悪くも平均的な味わいだが、2005年だからか、平均なりに味に奥行きを感じる。 6:イタリア サリチェ・サレンティノ(?)2008 マッセリア・ピエトローザ 香りは面白い。オレンジにラムネを足した様な感じ。 だが味は苦味が目立って酸味が底を支える、少々特殊な味。 フルーティーさは有るが、ビターズ系リキュールにも近い印象が有った。 イタリア好きなら好む人もいそうだが、これは自分の好みではないな。 7:ルーマニア マルモロ・メルロー・シュペートブルグンダー2007 S.A.Murfatlar これはマニアックだな。 ルーマニアでメルローとピノノワールか。 味はそこそこ普通だが、香りで個性が生まれる。 渋味は控えめで薄い甘味が乗る飲み易い傾向の味だが奥行きは今ひとつ。 香りがユニークで黒胡麻や黒砂糖にコーヒーの様な香り。 普段から飲む類のワインではなく、ソムリエの勉強用かワイン会での一発ネタ用。 8:ドイツ ポルトギーザー・ロットヴァイン2009 ハマン醸造所 ポルトギーザーってのも珍しい品種だな。 何だかベルギービールっぽい香り。 味もほのかに甘味が乗って飲み易いけど、全体的に味が少々弱々しい。 香り以外に面白さは無い。これも好みじゃない。 9:ハンガリー トカイ・アスー・5プットニョシュ2000 Chateau Pajzos おお、これは美味い。流石はトカイ。 石油にオレンジの皮みたいな香りがして、貴腐っぽさをアピール。 味自体は甘いだけで終わりそうだけど、余韻の伸びとクリアー感は立派な高級感。 極甘口としては充分及第点。 9本飲んで自分なりに注目したのは 2:カビネット2008 ゲオハルト 5:シャトー・ル・コーン2005 9:トカイ・アスー2000     の3本。 次点で3:リースリング・シュペートレーゼ2009 ハマン 2の価格が2400円。5の価格が2980円。9の価格が忘れちゃったけど6000台。3は3900円(だったかな?) と言われ、再度思考。 5のワインは1980円ならまだ一目置いたが、2980円では価格に見合わない。 9のワインは5プットのトカイワインならおよそ標準的なところか。 3のワインは4000円弱出しても飲みたい魅力は無い。若さ故の弱点も有るな・・。 2のワインが一番納得のいく範囲の価格だった。  正直大手の業者が2を扱えば通販で1000円台後半位で手に入りそうなレベルではあったが、  そこを考えれば比較的小規模(?)の業者が2400円なら良心的な方だろうと。  ほぼゲアハルト社の直営店限定という販売ルートでレア感も有る。 「購入は1銘柄当たり12本単位となります」という小売業者や飲食店向け仕様の注文条件だったが、「今回特別に半ケース(6本単位)での注文も受け付けましょう」との申し出があったので、せっかくだから贈答用も兼ねて2のワインを6本購入してみることにした。 やはり出張訪問試飲はボトル数が限られるし、ボトルの状態にも不安が付きまといまくる。 訪問員個人の力量にも差が出易いし、そもそも扱ってる商品自体が客を選び過ぎる。 面白い試みではあるが、本当の御得意様相手にしか使えない営業・広報手段だと思う。 キャンペーン中という事で来てもらったが、新規開拓には社員さんの負担もかなり大きいだろう。 ワインの単価もやや高価目だし、難しいな。 色々とお疲れ様でした。 後日、注文のワインが届いたのだが、・・・・・・・・・・・

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