2013/08/30(金)03:38
アルゼンチン アスティカ・マルベック2012 ボデガス・トラピチェ
アルゼンチン クヨ(クジョ)地区
アスティカ・マルベック2012 Astica Malbec
ボデガス・トラピチェ Bodegas Trapiche
マルベック100%
アルコール分12.5%
輸入:メルシャン株式会社 購入価格:638円
色は普通の紫。
香りはビスケット、カカオ、カラメル、インク、ブラックベリー、プルーン?
味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と酸味。
意外とベリー系の香りが大人しく、火の通った粉っぽい香りが目立つ。
ビスケット的な香りは結構早くに収まり、ブラックべリーの香りが強まる。
半端なチリのカベルネ系よりは味も香りもカチっと整ってる感じ。
渋味基調だが、マルベックワインにしては大人しい方の味。
一応、やや濃い方向の赤ワインとしては まあまあで、それなりに自己主張はしてる。
渋味の押しは酸味にまかせつつ、余韻はそこそこ適当に均してるみたいな。
90分以上の時間経過でも、全く変化無し。
でも、飲んでて起伏を感じる程ではない。
マルベックワインにしては飲み易さは認めるものの、弱さや物足りなさも当然感じる。
この辺 長所と短所が一緒で、飲み手の好みや経験で満足度が変わってくる。
酸味の伴う渋味がジワジワと底から顔を見せるのは良いが、その渋味も酸味も あまりワインの魅力に美味く活かせてない。
おおよそ値段相応だけど、アイレス・アンディノス・マルベックよりは もう少し味の良さを感じられた程度。
マルベック好きの自分から見ても、有れば有ったで飲む事もあるだろうけど、でも自分から進んで飲もうとはしない位のレベルのワイン。
ガブ飲みワインとしては、一定の評価を下せるところだが。
不味くはないけど、飲んでて使い処や特徴を捉えるのが難しい。
個人的に、アルゼンチンはトラピチェよりもアラモスの方がレベル高いな。
アラモスはマルベックもピノノワールも香りと味の格が違う。
炭火焼き鳥とかよく合うと思う。
程々に濃いめの香りに渋味と苦味が綺麗にハマると思う。
マルベックだからって、下手にジビエ的な しつこい味の食材に行くと、ワインの方が潰される。
まあ、値段相応。
600円台にしては、時間経過に強い点は流石かな。
ただ、ワインとしての魅力はそれほどでもない。
安めのマルベックに濃い味わいと安定を求める人には、900円台前後のサンタ・アナ・マルベックをオススメする。