2015/04/18(土)15:07
サントネイ・プルミエ・クリュ ラ・フルール・ド・マラディエール・キュヴェ・クロード2010 プリュール・ブルネ
サントネイラッシュ最後の1本
ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ サントネイ村1級
サントネイ・プルミエ・クリュ・ラ・フルール・ド・マラディエール・キュヴェ・クロード2010
Santenay Premier Cru La Fleur de Maladiere Cuvee Claude
プリュール・ブルネ(ブリュネ) Prieur Brunet
ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培)
アリエ産オーク樽熟成18~24ヶ月(新樽率50%)
アルコール分13.5%
輸入:株式会社 飯田 購入価格:3402円
色は色は澄んだ赤紫。
香りはアンズ、ブラックベリー、薔薇、紅茶(アッサム)、塩昆布、カカオ?おがくず?
抜栓40分で紅茶、薔薇、おがくず、チューリップ?土?
味は渋味と酸味。余韻に渋味を伴う苦味と薄い甘味。
抜栓150分程で薄い渋味と薄い苦味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。
お、良い香り。
いかにもブルゴーニュっぽい、ベリー&草花&旨味を思わせるもの、おまけに木や土っぽさも。
渋味基調ながらもしつこくなく、余韻と合わせた果実感も控えめに追う。
全体的に強さや勢いを感じるものではなく、穏やかな味わいの方向性。
渋味の骨格が飲み応えと起伏をつくり、果実感は香りとのコンビで演出。
じっくり飲みたいタイプのワイン。
抜栓40分弱で渋味の出力が落ち着いてきた。(室温23℃、湿度43%)
渋味の痕跡は感じ、余韻に旨味的な要素がノッてくる。
香りの出力が落ち、ベリー感は無くなったが、相対的に花や土の雰囲気が目立ってきた。
自分としては、こっちの方が高級感を感じる。
飲んでて、どこか味の線の細い印象は有る。
香りはしっかりしてたし、あと5年~10年は寝かせて、薄味系の仲間入りさせてしまった方が化ける気がする。
時間経過後の味は、そんなに無理をしてない、細さを逆に利用した様なジワ~っと迫る出方。
総合的にはバランスの良い、それでいて存在感の有る 実力派な雰囲気。
先日飲んで気に入ったブシャールのサントネイの確実にワンランク以上 上。
普通(2500円位)のブルピノの延長線上なんだけど、その中でも確かな高級感を感じる。
渋味の控えめさと香りのコンビ前提の酸の出方は、サントーバンかシャサーニュの赤に近いかも。
抜栓150分弱で、完全に味が薄味系に。香りは40分経過後から大差無し。
渋味は抜け、酸味も甘味も希薄になり、良い意味で完全に「赤い水」。
温度上昇も有ってか、酸の出方が鈍ったのも有るかもしれない。
これは10年と言わず、15年以上超えて別方向の魅力に到達するか!?
強い渋味ではないので、クセの無い脂も少ないサッパリした肉に合う。
ホワイトソース系の煮込み料理でもいい。そもそも肉にこだわる必要も無いな。
時間経過後の味なら、魚の切り身のハーブバターソテーでもいい。
冷製でなければ、白ワインに合わせる様な料理とでも合わせられる。
値段相応。
相応だが、出来もコスパも かなり良いと思う。
すぐ飲んでもそれなりに、10年以上は寝かせて大丈夫そうで、熟成で化けそうなオーラも多分に有る。
これで1級補正も付いて約3500円以下なら、非常に良心的な部類。
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下手に3000円位するような怪しげな村名やACブルよりもよっぽど買う気になれる。
スケール感はどうしても土地の限界も有るのか控えめだが、早飲み・熟成両対応可能な1級ボトルというのは相応に需要が有ると思う。