2017/01/21(土)03:55
ブルガリア カベルネ・(バイ・)エニーラ2014 ベッサ・ヴァレー・ワイナリー
何か見覚えの有るエンブレムだと思ったら、シャトー・デギュイユのナイペルグ伯爵のだった。
ブルガリア パザルジク州
カベルネ・(バイ・)エニーラ2014 Cabernet (By) Enira
ベッサ・ヴァレー・ワイナリー Domaine Bessa Valley
ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵(オーナー)
カベルネソーヴィニヨン100%
コンクリートタンクでマロラティック発酵 1年使用と2年使用のフレンチバリック樽半々で熟成12ヶ月
アルコール分13%
輸入:株式会社ヴィントナーズ 購入価格:2030円
色はやや濃い紫。
香りはアンズ、ブラックベリー、プルーン、カカオ、餡、生木、濃い緑茶?鉛筆?
味は渋味と酸味を伴う苦味。余韻に苦味と酸味。
結構しっかりしたボトルとコルク。
アンズの様な甘酸っぱい香りを越えたら、そこからは黒果実と木炭類の香り。
渋味は有るが強くなく、苦味に酸味が付いて行く構成。
ボルドーとかのカベルネワインと比べると、ボディが軽く線が細い印象。
カベルネソーヴィニヨン100%と言うにはやはり軽薄な雰囲気を感じる。
飲み易さは有るのは良いが、個人的には物足りなさも大きい。
抜栓150分以上の時間経過でもほぼ変化無し。(室温20℃、湿度35%)
香りのアンズとカカオの要素が目立ってきた気はするが、全体の流れは変わらず。
温度は抜栓直後より上がってると思うが、少しソフトなアタックになってきた!?
渋味が有るのに厚みが無い、って何か中途半端に経年した右岸ACボルドーみたい。
渋味の勢いが凹んで苦味が立ち、香りも出力と内容が絞られてスケールダウンしたボルドーのイメージ。
初期の飲み頃を越えた辺りの、谷間の時期のカスティヨンの雰囲気が近い。
ナイペルグ伯爵と言えばカスティヨンで名を上げた人だから似通うのは想定内か。
不味くはない。むしろ飲み易い部類。これはこれで好き。
変に突出した味も無く、落ち着きとバランスはそこそこ好感触。
ただ、厚みが無いのは良いとして、軽さを持った故の良さが飲み易さ以外に有るのか?と言えば、そんなに無いな。
渋味は有るけど軽めの飲み口なカベルネ(orメルロー)系ワインなんてボルドーに1200円位でいくらでも有るよ。
カスティヨンに近いと言ったが、日本の赤ワインにも近い雰囲気を持ってると思う。
“赤ワイン用葡萄を育てるには少々冷涼な土地柄の葡萄” の赤ワインみたいな。
軽い軽いと言ってきたが、「軽い」んじゃなくて「細い」味。
これは「こういうもの」なんだろう。
料理は肉。肉ならハムからステーキまで何でもイケる。
よほど脂っこいものでなければ何でも大丈夫。むしろ肉の味がワインを補強してくれそう。
今回子羊の肩ロースソテーをツマミにしたが、肉の旨味と塩が補強・・という事は無かったけどw、ワインが全く肉の味を邪魔してない。
やっぱり焼いた肉との相性はかなり良いと思う。(ソテーよりシチューの方が良かったかも)
値段以下。
2000円台の格じゃない。ナイペルグ伯爵のコンサル料込w(オーナーだけど)でも取って1680円位。
「ブルガリア」の「カベルネワイン」という部分に興味を持てるか?がポイント。
「ナイペルグ伯爵」云々はオマケだな。
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やっぱり2000円は高価いよな!w
精々1700円前後だろ?という感覚はそんなに間違ってなかったwww。