2017/09/14(木)05:27
山梨県 ルバイヤート・ルージュ2010 丸藤葡萄工業
山梨県 甲州市勝沼町
ルバイヤート・ルージュ2010 Rubaiyat Rouge
丸藤葡萄酒工業株式会社 Marufuji Budou Kougyou KabushikiGaisha
メルロー、マスカットベリーA、割合不明
アルコール分12%
購入価格:1373円
色は澄んだどどめ色。
香りはブラックベリー、カラメル、インク、カカオ、塩化ビニール、餡?黒糖?
味は苦味と酸味を伴う薄い渋味。余韻に薄い苦味と甘味を伴う苦味。
少し苦味が目立つ。でも状態異常ではない。
ベリー香とカラメル香の混じる雰囲気からベリーAっぽさも感じる。
軽めの口当たりから、苦味基調のソフトな流れ。
都合7年経過だし、渋味は大分控えめ。
澄んだ味わいで、全体的には綺麗な味とは思う。
以前飲んだルバイヤート・ルージュ2007にもよく似てる。
酸味が弱い弱点も2007年とほぼ同じ。
苦味の出方をコントロールして複雑さ(?)や個性を構成するが、それだけだと物足りなさもある。
渋味も弱いし、これを熟成感とも言えるが、飲み手の好みと経験にも大きく左右される。
メルローよりもベリーAの個性が強く出てる。(特に香り?)
少し苦味が目立つ以外には特にバランスに難も無く、100分以上の時間経過でも変化は軽微。
飲み易さはそこそこで、日本ワイン特有の線の細さは感じるが、まあこんなもんか と納得出来る範囲。
料理で苦味を和らげられれば、もう少し美味くなる様な気がする。
渋味が少ないからアブラは要らんかな?と思いきや、実は結構アブラの甘味が活躍する余地が有りそう。
肉の旨味と脂の甘味が有れば、味付けはシンプルでいいな。
豚バラ肉スライスの醤油炒めとか、ワインの味が穏やかだから、スモークチーズでも十分かも。
むしろ肉は要らず、食パンをトーストしてバター塗っただけでもイケる感じ。
酸味を補填したいが、下手に酸味を足してもバランス崩れそうだし、難しいな。
値段相応。
1300円台なら、日本ワインとして充分な 半熟成ワイン。
赤ワインの渋味が苦手な人なら、これはこれで意外と気に入ると思う。(苦味が苦手だと分からん)
あえて言うと、味は普通。(普通と言う程分かり易い美味さとも思わないけど)
これは料理が鍵だと思う。ワインの味を活かす料理をどう用意できるかが重要。
肉(甘味と酸味に対応出来る要素)とアブラ(渋味と苦味に対応出来る要素)の組み合わせ。
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1700円台となると、これは誰にでもオススメとは言えないな。
渋味が苦手な人ならまだ良いかと思うが、赤ワインに渋味と果実感を楽しみたい人には向かない。
多分これを美味いと思える人は、日本ワインファンか半熟右岸安ボルドーファンだけだと思う。
赤ワインに厚い渋味や独特の酸味を求める人にはどうしても貫目不足に。