2019/06/11(火)06:38
フランス セデュクション・ブランNV ヴィニョーブル・ギョーム
もらいもの
フランス フランシュ・コンテ地方
セデュクション・ブランNV Seduction Blanc
ヴィニョーブル・ギョーム Vignoble Guillaume
2012年産シャルドネ100%(リュット・レゾネ栽培)
バリック樽発酵後、ルソー社の小樽でマロラクティック発酵
瓶内二次発酵、瓶熟36ヶ月
アルコール分12.5%
輸入:出水商事株式会社 参考価格:5000円前後
色は綺麗な金色。
香りはレモン、カリン、酵母、クリーム、胡桃、蜂蜜?オリーブ?
味は苦味と酸味。余韻に苦味と薄い甘味。
注いだ直後は かなり強めの炭酸のアタックだが、これは1~2分で落ち着く。
柑橘香に酵母やナッツの香り、いかにもシャンパーニュの様な瓶内二次発酵スパークリングの感じ。
味は結構シンプルであっさり。余韻は香りイメージに引っ張られた雰囲気。
最初の一口はスペイン・カヴァみたいな感じだったが、泡が落ち着いてからはそれなりに味も整った。
苦味はしっかりと出てるが炭酸で散らし、スッキリ感を主張。
ブラン・ド・ブランらしい、淡い味に外部からパンチを効かせる手堅いつくり。
抜栓20分弱で炭酸が出切って、半端に酸っぱ苦いだけのボテっとした白ワイン化。
あの炭酸の勢いが有ればこそスッキリ感が有ったのだが、
泡が抜けると 淡い味の割に やたらキレが悪い飲み口になってくる。
ボトル内ではまだそこそこ炭酸は生き残ってるが、大幅に弱体化。
香りは酵母感が強まって個性を見せるけど、相対的に(?)柑橘感も弱ってる。
このスタミナの無さは看過出来ないな。(室温20℃、湿度58%)
最終的に、90分まではボトル内の泡もギリ生き残る。
香りはあまり変化無し。味は落ち着き過ぎて起伏もダウン。
とりあえずワインの体裁を保ってるだけ。ここまでが限界。
総合的には、瞬発型のスパークリングワイン。息切れ早いね。
味は悪くなかったが、1人でじっくり1本飲もうと出来る程のものではない。
最初の乾杯用~オードブルまでの用途特化型。
で、この↑タイプこそカヴァの大得意分野だし、闘うにはコスパで大きく後れを取る。
早めに飲むべき と言っても、ガブ飲みするにはもったいないし、味構成的にも向いてない。
料理は何でも良いな。
サラダでも魚でも肉でもチーズでもナッツでもオールOK。
時間経過で弱体化する前(およそ20分以内)に食べられる(食べ切れる)ものが理想。
時間経過後なら、いくらか油の絡んだ物がベター。
油の甘味でワインの苦味を牽制しよう。
値段以下。
美味いは美味いけど、美味さの度合いで言えば、正直 出来の良いカヴァやクレマンと同等の味かな!?
約5000円出して自分で買おうと思うには、スタミナが足りないし、味もパッとしない。
「シャンパーニュではない」が「シャンパーニュっぽい雰囲気」を楽しめる、という点に強い興味が持てないと、わざわざ買って飲む程のものではないかも。
この価格だと、4000円位のシャンパーニュの方をオススメしたくなる。
「ヴィニョーブル・ギョーム」「リュット・レゾネ栽培」「ルソー社の樽を使用」とか、ワイン本体のアレコレよりも別の要素にウリを見出さないと、値段に見合ったクオリティは期待出来ない。