トゲチビタマ

ボルネオは流石です。凄いです。ホント多様性の島です。こんな妙なもんがいるんですから。 だってこのチビタマ絶対変でしょ？中脚と後脚の腿節が異常に長いですよね。特に中脚！ 今は展足している状態だから分かりにくいけど、中脚腿節を収める腹板の溝が肩の方向にえぐれていて、そこに脚を入れると腿節が体下に収まり切れずに、肩から外に飛び出す構造になっています。後脚は中脚程ではないけど、やっぱり同じように飛び出すようになっています。そのため、採ったときにはと中脚と後脚の腿節と脛節の関節部分が丁度トゲのように見えました。コイツは50センチくらいの幼木の葉の上に止まってたんだけど、見つけた瞬間にトゲのあるチビタマかと思って本当にビックリしましたよぉ～。それに顕微鏡で見てみるとエリトラの肩の部分もすごく波打ってるし・・・。日本には絶対いないタイプのチビタマ君ですね。いつもの感じで展足してみましたが、腿節が長すぎてカニのようになってしまいました。「トゲチビタマ」になるよう、足をピチッと縮めた方がカッコ良かったかもしれないなぁ。