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コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

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2014年10月15日
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カテゴリ:夢の実現
 今回は、メンター企業見学ツアーの2日目(10/7)に訪問した「株式会社植松電機」での研修について、シェアをさせて頂きます。

 この会社は、「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」に変え、人の可能性を奪わない社会を目指しており、大きな夢を掲げて、誰もがやったことのない「宇宙産業」にチャレンジし続けている、素晴らしい民間企業です。

 この会社の専務、植松努氏(48歳)の講演を3回に分けて紹介させて頂きます。

2014.10.07 メンター企業訪問 植松電機1.jpg

--- (植松努専務の講演:前)

 リーマンショックの時、大変な時代が迫って来ていると気付いた。日本は明治時代から急激に人口が増え、2004年をピークに急激に人口が減って来ており、今後の100年で100年前(明治時代後半)の水準にまで戻っていく可能性がある。この変化は千年単位で見ても類を見ない、極めて急激な減少である。

2014.10.07 メンター企業訪問 植松電機2.jpg

 急激に人口が減っている日本では、これから多変なことが起きる。売上はお客さんの数に比例するので、今後売り上げはどんどん減っていき、国の成長率がプラスになるという事はあり得ない。従って、給料が毎年増えるベースアップもあり得ない。

 安倍政権になって、経済成長に力を入れているが、一向に良くならないのは、人口が減り税収が減っているからで、当然の話し。これから殆どの日本の産業は衰退産業になる。そこを私たちは生きていくことになる。

 「でも大丈夫、グローバルという視点で、人口が増えている地域とビジネスすればいい」という考えがある。

 しかしこれには大きな落とし穴がある。人件費の高い国は、安い国には絶対勝てない。世界一人件費の高い日本は、このグローバル社会において、唯一成長できない国となる。

 このような状況の中で、多くの大手企業は「原価の低減」と「人材の流動的活用」が一番だと言っている。これは分かりやすく言えば「値切る」「買い叩く」「リストラをする」ということ。

 自分の会社に品物を入れてくれる人たちをやっつけ、自分の会社で働く人たちをやっつけて、その年の決算は良くなる。しかし翌年の決算は悪くなる。なぜなら、マーケットをやっつけてしまうから。こんなことをしていても日本の経済は更に悪くなるだけ。

 今のままでは日本の未来を開くことはできない。「ではどうすればいいの?」という問題意識を持ちながら専務のお話に引き込まれていきました。

---

 このような状況だからこそ、夢が大切だと言われている。

 しかし僕はずっと悩んでいる。「夢って何だろう?」と。

 僕が小学校6年生の時、卒業文集の「僕の夢・私の夢」という作文に「自分の作った潜水艦で、世界の海を旅したい」と書いた。僕は潜水艦が大好き。なぜなら、小さいころテレビをつけると「海底少年マリン」とか「海のトリトン」とか普通に放送されていて、海の世界にあこがれていた。

 ところがこれを書いたら、直ぐに職員室に呼び出され「他の子は皆、夢のところに仕事のことを書いているのに、お前だけ1人どうしてこんなにできもしない夢みたいなことを書くんだ!」と叱られた。

 夢を書けと言われて夢を書いたら、夢みたいなこと言ってんじゃないと叱られた。(大爆笑)

 先生は教えてくれた。こんなものは作れる訳がないと。なぜなら、すごく金がかかるし、よほど頭が良くなければ無理だからだと。

 でも僕はこんなもの(大きな潜水艦のスライドを示して)を創るつもりはない。僕は小さいころから図鑑が大好きで、図鑑には人類最初の潜水艦が描かれていた。

 (海に浮かぶ大きな樽に人間が入っているような潜水艦のスライド)

 これは今から238年前に、実際にアメリカの南北戦争で使われた潜水艦の絵で、何処にもエンジンが無く、人力でスクリューを回す簡単なもの。上についているドリルは、手で回して敵の船に穴をあけて沈めるためのもの。(大爆笑)
 実際には穴が開かなくて失敗したそうだが。(大爆笑)

 僕は、これなら自分でも作れそうだなと思った。だからどうすれば水が漏らなくできるかを一生懸命調べていた。

 ところがこれを知らない先生は、潜水艦なんか作れるわけがないと決めつけて怒った。

 でも「夢って仕事なの?」「既にこの世にある仕事の中からしか、夢は選べないの?」って、僕は悩んだ。

 だとしたら、どうやって新しい仕事がうまれるのだろうか? できそうな夢しか見ちゃいけないの? 小学生にできる事なんて、たかが知れている。その範囲から未来を決めろと言われても困ると思った。

 できるかできないかは誰が決めるんだろう、やったことがない人が決めるのは変だろうと思った。

 僕はいっぱい考えた結果、「今できないことを追いかけるのを“夢”って言うんじゃないのかな~」と思ったが、世の中はそんなに甘くない。

 中学校に入ってさんざん言われた。ちゃんと勉強しないと、いい学校に入れないし、いい会社に入れなくて大変だよと。僕は成績が良くなかったので、僕は「大変だよ」みたい。(笑)

 そこで考えた。「いい会社って何だろう?」 そしたら大人が教えてくれた。「安定していて、楽をして、お金をもらえる会社がいい会社だ」と。

 僕は納得しなかった。勉強すればするほど能力が身に付くはず。ところがその能力をなるべく使わないために、能力を得るんだと言われた。矛盾していると思った。だから僕は勉強が嫌いになった。

 でも今でも、多くの子ども達が「楽と、安定と、高い給料を目指せ」と教えられている。でもこれを教えられると大変なことになる。これを目指せば必ず思ったことと違う結果になるから。

 だって、どこに行っても自分より楽している人がいるし、自分より高い給料の人が絶対にいるんだもの。その人を見たとたんに「あれ?」って思っちゃって、仕事できなくなっちゃう。

 折角いい大学を出たのに、この一言で会社を辞めてしまう人たちがどれだけいるだろうか。それは大人が「楽と、安定と、高い給料」で会社を選びなさいと、押し付けるから。子ども達はとても苦しんでいる。

 実際、お金があればいいことがあるような気がする。でも、本当にそうだろうか?

 本当の夢ってなんだろう? 今まで大人から言われ続けてきた「楽と、安定と、高い給料」が手に入る仕事が夢なのだろうか? お金さえあれば夢は叶えられるのだろうか? そんな問題意識を持って、その先の展開に興味津々で専務の話に聞き入ってしまいました。

---

 僕はある金持ちと仲良しで、その人の名は堀江貴文(ホリエモン)という人。彼は割と頻繁にここにやって来る。

 彼はロケットが欲しかった。でも民間でロケットを作って打ち上げまでしているのは僕たちしかいない。ということで、彼はここで働く羽目になった。

 売ってない物はいくらお金があっても買えないから。

 彼はここでロケットを作り打ち上げをした。結果はこんな具合。

 (爆発したロケットの映像)(笑)

 でも、お金があるといろんなことができる。素敵なドレスも、車も、家も買うことができる。でも、これが手に入るのは金持ちだから?

 とんでもない。それを買えるのは、誰かがどこかで作ってくれているから。それを売ってくれているから。

 お金が必要な夢、お金がないと無理という夢は、誰かがしてくれるサービス。でも、誰かに何とかしてもらうことを夢とは言わない。

 自分でできないと何とかしてもらうしかないから、お金がどんどん必要になる。

 ここに来る大学生にも、洗濯できませんと、全部クリーニングに出す奴がいる。料理作れませんと、全部外食する奴がいる。そのお金を稼ぐためにバイトする。大学に4年間しか行く時間がないのに、殆どバイトをしている。これってどうなんだろうか。できないと、人生の損失が大きくなる。

 でも「できる」と、人に「してあげられる」から“仕事”になる可能性がある。だとしたら人間にとって最も良いことは、できなかったことができるようになることではないか。今できないことが、できるようになることが、すごくいいことではないか。

 だとしたら、僕が考えた夢にも意味があるのではないか。今できないことを追いかけるのが“夢”なんじゃないの?

 もしかすると、夢があると能力が増えて、仕事が増えるのかもしれない。

 僕は最初に日本はこれから大変なことになると、縁起でもないことを話したが、実は大丈夫。単位労働時間当たりの日本のGDPは、フランスの半分しかないから。同じ8時間働いて、日本人が生み出すものはフランス人の半分だという。どんだけ無駄な人生を送っているのだろうか。どんだけ無駄な仕事をしているのだろうか。

 ということは、まだこの倍の経済成長をする可能性を日本は持っている。でも、そのためには日本人の“能力の向上”以外にない。だからやっぱり、“夢”が大切なんだと思う。

 だけど気をつけなければいけない。本当の夢とは何だろうかと、しっかり考えないと、間違った夢をお金で買わされるようになるから。僕らは本当の夢を考えていきたいと思う。

 間違った夢をお金で買わされないためにも、「本当の夢って何なんだろう?」と専務の次の言葉に耳を傍立てる賢ちゃんでした。

--- 次回に続く





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最終更新日  2015年04月06日 10時28分06秒
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