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キャリアコンサルタントひろくん

キャリアコンサルタントひろくん

2021.02.20
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カテゴリ:コーピング

職場の対人関係構築に関するソーシャルスキル集

<はじめに>

職場の対人関係はストレッサーの大きな原因の1つです。今回は職場での人間関係にまつわる問題・苦痛・ストレスを緩和したり、解消するための方法を列挙していこうと思います。

 

<お手軽スタイルとストロングスタイル>

問題を根本的に解決する方法をコーピングでは「問題焦点型コーピング」と呼びました。問題の原因を根本から無くすことができるので、効果は絶大です。しかしその実現は決して楽ではない場合も多いのが欠点の1つです。

今回は気楽に実践できてすぐに効果をある程度上がりやすい「お手軽スタイル」と、労力や時間はかかるが成果が大きくあがりやすい「ストロングスタイル」を一緒に挙げます。コーピングに共通して言えるのは、自分にとって最適の組み合わせを実行すると一番成果があがるという点です。また、コーピングや認知行動療法等で既に説明済みの内容は、一部省略しています。

 

<具体的ソーシャルスキル集>

1.人を笑わせたり、自分がおどけて笑いを誘うことは、自分がいじめ等のターゲットにされる可能性が高まる。やわらかい笑顔で対応することが、笑顔の効果を高めることになる。また物怖じしない態度(堂々としているが、偉そうではない)だと、相乗効果が高まる。


2.自分から笑顔でアイコンタクトしながら相手に挨拶、お礼を述べていこう。相手の承認欲求を満たすことにもつながり、効果は十分に見込めます。


3.素直に謝ることは、あなたの誠実さをアピールできるチャンスです。職場で貴重な「良心のある誠実な人」から密かに評価されるチャンスなのです。必要ならば、今後の改善点を簡潔に相手に伝えれば、能力上の信頼を得ることにもつながるでしょう(自分が優秀だとPRしすぎて、相手の反感や劣等感を刺激しないようにしましょう)


4.仕事モードに入りましょう。仕事モードとは、職責を果たす意識、素の自分を隠す意識、業務の遂行や自分を守るための人格(ペルソナ)を実行する状態です。


5.某心理学者N氏によると、職場の人間と自分との相性は、「1:2:7=相性が良い:相性が悪い:中立的で味方にも敵にもなる」とのことでした。上手くいかない相手の場合、可能であればなるべく関わらないようにすれば良いのですが、関係が必要な場合が問題です。その場合は相手を十分に観察して、相手の「地雷」、機嫌が悪くなるポイント、泣き所等を把握することです。


6.相手の承認欲求を満たすことは威力がある。前述のお礼、挨拶だけではない。日頃からちょっとした雑談をするなどの積み重ねが重要なのだ。誉めることを推奨する人も多いが、嫌いな相手を本心から誉めることは困難である。誉めるばあいは、誠実にお世辞にならないように言うことが大切。


7.相手が「単細胞」で「わかりやすさが必要」ならば、みえみえのお世辞も効果は高い。ただし、歪んだ関係が続いたり、増大する可能性、他の周囲の人間からの不興を買う可能性などがある。


8.聞き上手になることは重要である。傾聴の姿勢、うなづき、あいづち、伝え返しなどの技術が有力である。(カウンセラーの基本技法を学んでみよう)


9.相手の話し方、興味のある内容、話すテンポ、言葉遣いを真似ることが、打ち解けやすい環境を作るときがある。但し本心でないことが相手に強く伝わると、逆効果になる可能性が高まるので、あなたベースに相手に寄せたアレンジ程度のバランス感覚をもつこと。


10.相手がジャイアン的だったり、仕切りたがりのお局的だったり(つまり自己中心的で攻撃性が高く、一方で自信喪失)の場合、「Kさんのシーツ交換は本当にいつもすばやくて上手ですね。少しでも近づきたいですよ。」「本当にありがとうございました。勉強になりました。」「ご指導ありがとうございます。」などの言葉が有効なときがある。


11.ほめること、感謝すること、認めること、ねぎらうこと、励ますことは誠実に行える場合に効果があがる場合がある。しかし逆効果になることもある為に注意する。(例:私は元日赤のナースを服装がかわいいと誉めたことがあるのですが、本人は劣等感が強く自分をライバル視していた為に、嫌味を言ったと解釈されたことがありました。)


12.対立的、敵対的な人間が自分に対して認めて欲しい類の話をしてきた場合、今後の関係改善のきっかけにする方法もある。その場合は相手の話を認めたり、驚いたり、誉めたり、共感したりすることが有効となる。(部分的にでも本心からという姿勢が無いと逆効果・効果なしの可能性あり)


13.自分の視点、相手の視点、周囲の視点の3つから分析できれば、相当客観的に問題を把握できる。被害妄想の傾向がある場合も、本当の別理由が見つかりやすくなる。


14.潤滑油の働きをするのは、コミュニケーションの量と質の双方となります。量の確保には日頃から軽く雑談することが効果的です。その際の姿勢は聞き上手であることや、自分らしさの表現にこだわらずに相手に内容を合わせることが大切です。友人関係の構築でなく、仕事のパートナーシップの為なのです。


15.過度な競争心をもったり、承認して欲しいと焦ったり、偉そうにしたりすれば、相手の劣等感を刺激して攻撃されることにつながります。日頃から自立的に過ごすと共に、相手の劣等感を刺激しないようにコミュニケーションを続けておきましょう。


16.意地悪な言動をしてくる人がいますが、過度に反応すると相手の思う壺です。認めながら余裕を見せることが対応策の1つです。例「あらぁ?男のくせに女子力が高いのねぇ?」 → 「そうなんです。細かいことに気づいて配慮してしまうんですよ。ガタイがいいのに意外ですよね(微笑)」


17.必死すぎると相手に自分の限界がばれてしまい、いじられたり攻撃されやすくなる。


18.相手に自分の言動へ同意させやすくする為には、自分の要望1:相手への肯定的な言動5の割合にすると良いらしい。なお、1:13以上の割合になると、効果が無くなるらしい(相手の増長などが起きるのかもしれません)


19.心理学上の「投影」が起きている場合、簡単に言うと「仕事関係の人間は、親でも、友人でも、先生でもない。ビジネスパートナーは職責を果たすために関わるだけの人間である。」と意識を改めよう。


20.新入社員や転属先の人間関係構築では、その場の文化、慣例をまず知ること。また最初から否定しないこと。まずは現状を把握して、改善や自己流の発揮が可能な部分の検討を行うほうが無難。観察・分析期間の1つのめどは、1ヵ月後、3ヶ月後、半年後、1年後等になる。


21.アサーション的コミュニケーションが、誤解をなくしたり、建設的関係への方向転換になるときがある。


22.相手の攻撃する気持ちを萎えさせる本当に前向きな姿勢とは、仕事にはげみ、自分から提案し、実行し、トータルプラスになればいいと割り切って目先のミスにくよくよしたり落ち込む姿を見せないことである。


23.相手の話にあわせるためには、相手の好きな話題の把握、話題に関する情報収集が必要になる。例横浜ベイスターズが好きなADHD気味の壮年社員との関係構築のために、ベイスターズの順位やペナント争いの行方、主力選手の成績や調子をざっと調べておく。(あなたに興味は無かろうが)


24.ラショナルビリーフ「相手は自分の期待通りに生きるわけではない。自分のために世の中は作られているわけではないからだ。相手の愚かさ、幼稚さ、邪悪さを認めよう。一般的に変えることもおよそ無理である。」詳しくは認知行動療法の内容を参照してください。


25.愚痴、悪口大会になっている場からは上手く抜け出す。最悪傾聴に徹する。あなたの言動は、他の同僚が見たり、評価している。


26.全ての人に平等な態度をする=あまりえこひいきをしないことは、えこひいきされなかった人のプライドを傷つけることを防ぐ。


27.これらの方法の全てが効果があるわけでなく、時として逆効果に働く可能性もある。しかしこうした行動を自分で仕掛ける心理状態が、あなたを勇気付ける可能性があるし、行動すれば何かが変わる可能性高まることは意識する。一方、こうした行動が出来ない、全く効果が無いと思える場合は、医療・心理的ケアが必要な酷い状態かもしれません。また環境があまりに悪すぎる可能性もあります。異動、転属等の対処も対応策の1つだと割り切りましょう。

☆自立して人間関係問題に取り組むことは、自分の力を当てにして行動することであり、何でも自分で解決しようとするわけではないのです。






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Last updated  2021.02.23 19:37:55
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