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カテゴリ:就職直後のコツ
役割期待とは、新しく出会った相手に対して「相手はきっと○○をやってくれるにちがいない」「○○ができるに違いない」という期待です。ですから皆さんが新卒、中途転職等で新しい環境に配属になった場合、殆どの人が相手から何かしらの役割期待をもたれることになります。
結構多くのひとが、第一印象を良くしようと工夫します。それもそのはず。人間関係には「好意を持った人とは、会えば会うほど真密度が増していく」というザイアンスの法則が働くからです。殆どの人は、それを皮膚感覚で知っているのではないでしょうか? だから第一印象を良くしようとする。相手の期待・イメージになるべくかなった自分を演出しようとします。 これが落とし穴になって、新しい配属先で自ら苦境に陥ってしまう人が少なくありません。なぜなら、最初から理想の自分を見せているので、今後理想の自分からいつもの自分にペースダウンしにくいからです。特に真面目な人ほど、ありのままの自分を見せるのに抵抗があることでしょう。 また相手の期待は普通、更に高まっていくものです。最初がこれぐらいだったら、今後もっとよくなるはずだ、と思い込んでしまいます。これは勝手な思い込みなのですが、事実そうしたケースが多いわけです。そして勝手に期待通りにならないと判断して、失望したりします。(人間って欲深ですよね。生活の質を上げるのは嬉しいに簡単ですけれど、逆に下げると以前よりもはるかに辛くかんじますよね。人間は現状に満足しないという特徴があるのです) 今回の話題が特に当てはまる人を列挙してみましょう。 1.自分はまじめである。 2.親に厳しく育てられた。今も親には頭があがらない。 3.自分らしさを強く感じられない。自信が無い。 4.完璧主義傾向がある。 5.弱み・欠点があると、相手に責められる、嫌われる という特徴のある人には要注意です。また、何かしらのパーソナリティー障害抱える人は、役割期待を過度に持たせがちなので、特に注意した方がよいでしょう。 では新しい配属先でどのように対応すればよいのでしょうか?それは 1.あらかじめ「自分は最初よく見せようとしすぎる癖があるので抑えよう」と自覚しておく。 2.自己紹介でも、自分のアピール等を抑えておく。 3.打ち解ける等より、まずは相手・職場の観察に重点を置く。 4.自分ができそうなことがあっても、自分がやると申し出ずに「敢えて相手の指示を待つ」 5.相手に指示待ちを注意されたら、段階的に少しずつ自主性を高めた言動をしていく。 こうした方法が有効かもしれません。ただし、悪い第一印象をもたれても問題が大きくなります。言動の出し惜しみ・抑制は、相手がはっきりと失望や落胆等のネガティブな態度をみせない程度に抑えましょう。 確かに自分をよく見せて最高のスタートダッシュを決めても、本当に大切なのはその後なわけです。マラソン大会で最初にロケットスタートをして、その後リタイアするような人がたまにいますよね(ギャグでやっているなら、それでもOKですが)。最初からロケットスタートではなく、次第に自分が楽なペースをつかんでいく。そんなイメージで仕事になじんでいきましょう。 ★要は過度な役割期待を相手に持たせるのは危険なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.21 21:08:37
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