|
テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画(外国語)
1972年のミュンヘンオリンピックで、パレスチナゲリラによって
イスラエル選手11人がテロの犠牲になった。 その事実に基づいた映画。 実際に、このような事件があった事は全く知らず。。。 ミュンヘンオリンピック事件(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) ミュンヘンオリンピック事件(パックス・ジャパニカーナ) 平和の象徴であるはずのオリンピックが、国の思想の争いであるテロの犠牲となり、 戦士でも何でもないスポーツ選手が殺される。 信じられない悲劇である。 選手は、どんなに恐い思いをして死んでいっただろうか。。。 イスラエルは秘密機関「モザド」を編成し、11人のテロリストを 1人1人暗殺すべく、その指名を5人の暗殺者に託した。 ここまでも事実なのかは知らないけれども、5人は全く暗殺の技術も教育も受けない民間人。 暗殺計画が進む中、やがて彼らの中で、パレスチナのテロリストを憎む気持ちと、 殺人を苦しむ気持ちが交錯し始める。 アヴナーは言う。 「これが殺人ではないと言う証拠をくれ!」 国と言う大義名分の元に行われる殺人。 自分たちこそが、テロリストなのではないのか。。。 目には目を。歯には歯を。 恨みは恨みを呼び、殺しは殺しを呼び、彼ら自身をも脅かして行くようになる。 とにかく、暗く、辛く、救いようがない。 号泣するような場面はないが、ストーリーが進むにつれ心が冷えていくのがわかる。 恨みに恨みを上乗せしても、結局救われる事はない。 やられる、やり返す、繰り返し。。。 世界では、今も人種や宗教や思想の違いによる戦争やテロが繰り返されている。 いつになったら本当の平和はやってくるのだろう。 人間が人間である限り、そんな日は来ないのだろうか。 と考えさせられた映画だった。 ・ミュンヘン@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月11日 19時27分15秒
[映画(外国語)] カテゴリの最新記事
|