見取り八段・実0段

2008/04/14(月)00:35

【日本沈没】日本を救う大きな愛

映画(邦画)(332)

ネタバレしないで書くつもりだけど、まぁ、タイトルからしてネタバレなので その辺は許してください。リメイクだし。 元は1973年の作品。 全く記憶にございません。 原作は、遙か昔に夢中で読んだ。 でも、全く記憶にない。 ただ、この映画と原作では結末が違う気がする。 映像は、もの凄く真に迫っていた。 CGがイマイチと言う声を聞いた事があるような気がするけど、 良く出来ていたと思う。 大体、半分に裂けていく地面とか、沈んでいく土地とか、襲いかかる波とか 燃え上がる大地とか半分沈んだ大仏とか。。。 実際に見た事ないんだから、ウソくさいかどうかも解らない。 それを言ってしまえば、ニュース番組で見る、災害にあった方のお家が 潰れていたり流されていたりする映像だって、とても本当の事とは思えない。 映像で見る現実なんて、そんな物である。 列島が沈み始めてからのパニックぶりは、本当に恐かった。 裂け目に落ちていく人や車や家や。。。 山から崩れてくる岩や、燃える空。 日本が沈む。。。 もしも、そんな事になったら、自分はどうなるの? どうするの? それを充分に考えさせられた。 スクリーンの中の人たちは、他人を庇い、他人のために残り、 他人のために働いている。 その姿は神々しかったが。。。 出来ないだろうなぁ。。。 職場でも、もしも火事や地震が起きたら、お客さんの誘導より、 真っ先に非常口から逃げようぜ、と常々話している私たち。 こんな私が見た映画「日本沈没」。 私が、この映画で一番リアリティがあるな、と思ったのは 恐怖感煽る豪華な映像ではなく、 日本のトップに立つ一部の人々の態度である。 あと●日で沈没する、と科学者が言っているのに、鼻で笑う。 では、まず、検証を。 では、他国に受け入れの交渉を。 まずは国宝を他国に運んで。。。 ●日と言うとパニックになるので、5年と偽って発表しよう。。。 こんな事している間に、何人かでも逃がせばいいのに。 政治家なんて、いつだってこんな物よね。 きっと、こういう事があれば、絶対にこういう対応になるに違いない。 特に、はぁ~。。。と思ったのが國村隼演じる内閣官房長官の言葉。 全部逃がさなくても、どうせ減っていくんだ。 ある程度、災害に巻き込まれて死んでいく日本人の数を見越して、 その後、残った者を移動させる。 人間間引きである。 確かに、その通りなんだけどね。。。 映画の中では、そういう「なんてヤツだ!」と言う政治家は一部で、 後の人たちは少しでも国民を逃がそうと最後まで頑張っていたけれども、 実際にこうなった場合は、たぶん、この一部が大半になる。。。と思う。 後は、諸外国の態度。。。 日本人は見捨てられる。 そうでしょうね。。。 小さい島にギッシリと住んでいる日本人。 これが、どんどん移住してきたら。。。 どこの国だって不安になるだろう。 イヤに違いない。 スクリーンの中では、本当に他人のために尽くす 大きな愛に溢れた人たちが、救助のために立ち働いていた。 でも。。。 実際は、どうだろう。 もしも、このパニックが起きた時、本当にこんなに多くの人たちが 他人のために危険な場所に踏みとどまって働いてくれるだろうか。 本当にそうだといいなぁ。 だったら、今時の日本人、も捨てたモンじゃないんだけどね。 。。。何だかんだですが、面白かったです。 ただ、沈み始める前の過程が、ちょっとグダグダ長すぎ。 特に、この映画で一番リアリティに欠けていた 柴咲コウがレスキュー隊隊員と言う設定。。。 この柴咲コウと、主役である草薙剛との恋愛話に時間取りすぎ。 こういう大きな愛を描く作品の前に、個人的な愛は、あまり必要ない気がする。。。 恋愛物としては、グダグダです。 富野由悠紀さん、庵野秀明さんなど、えっ、こんな人が出てるの!? と言うような人が出ているのが最後に解ったので、 そう言う人を探しながら見るのも面白いかも。 津田寛治。。。どこに出てたのか、サッパリわからなかった。どこ? ・日本沈没 公式HP 2008年以降のトラックバックは「映画@見取り八段」の方へ よろしくお願いします 日本沈没 スタンダード・エディション(DVD) ◆20%OFF! 【公開中の映画のトラックバックリスト】 ・着信アリ final ・トリック劇場版2 ・デスノート ・嫌われ松子の一生 ・ダ・ヴィンチ・コード ・間宮兄弟 ・チェケラッチョ!! ・海猿 ~ LIMIT OF LOVE ~

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