2007/03/18(日)21:23
【風林火山】第十一話
本当は、子は親を追いつめたりしたいはずもなく
北条の家のように、敬意を持って親を看取ることができたら。。。
国境で父・信虎を追放して、流す晴信の涙。
この親子は、どこから歯車が狂ってしまったのか。
信虎を駿河から迎えに来て、刃を向ける事となった勘助。
ミツの面影が心を占める。
しかし、追い落とす寸前、勘助の前にいたのは
ミツの敵・信虎ではなく、甲斐を支配していた老人であった。
今川め。
わしを討っても、甲斐は滅びぬ。
甲斐には、息子、晴信がおる。
わしが厳しく育てた猛々しい武将が。。。
信虎が晴信を嫡子と認めた瞬間である。
勘助の前にいるのは「甲斐」である。
そして、今の勘助は、「今川」であった。
勘助の心から遺恨が消えた。
国と国との争い、交渉のなかで、自身の恨みは小さな物になっていく。
・風林火山 第十話