見取り八段・実０段

お前にはもう迷惑掛けないよ。
だから助けてくれ！

葛西！葛西！


叫ぶ宗田の姿を見て・・・


お前はもう死んだんだ。
二度と俺達の前に現れるな。


葛西には宗田を始末する事はできなかった。



殺されかけてボロボロの宗田の前に、
典良が現れた。


何もかも典良に話してしまって庇って貰おうと考える。


実は葛西はお兄さんを裏切って。。。


知ってるよ。


典良はタバコを取り出して、宗田に勧め・・・


俺も、随分悩んだんだ・・・

そしてやっと結論が出た。





宗田が殺された。


現場に駆けつけた直人は、携帯で成瀬を呼び出す。



あなたの本当の姿が分かりました。



私は、真中友雄。
そして、真犯人、雨野真実です。


成瀬は無表情に答えた。


人殺しは、私ではなく貴方です。

真中英雄をそして家族を貴方が一瞬にして奪ったんです。


私が真犯人だとおっしゃるなら、確実な証拠を持ってきて下さい。



貴方の無念さは、よく解ります。

だから

早く私を捕まえて下さい。



現場から、葛西の万年筆が見つかる。

それは、典良が落としていったもの。


葛西のアリバイを証明出来る人間。
それは、その時一緒にいた麻里だけ。

麻里を庇うために、葛西はウソをつき通す。



葛西の机から青酸カリの小瓶が見つかった。



あきらめるんですか？
このままだと無実の友人を殺人犯にしてしまいます。


お願いします！

全部おれが悪いんです！
もう俺以外の人間を苦しめないで下さい！


葛西を助けてやりたいんです。
おれは、どうすればあいつを救ってやれるんですか？



いいんですか？
真実が、貴方の胸を貫くことになっても。


人は大切な誰かを庇うとき、真実を隠す物です。

楽しみですね。
貴方が真実を知ったとき、どんな選択をするのか。



しおりは、事務所の前で成瀬を待っていた。


もう、止めて下さい。


あの時の僕はもういないんです。

もう止められないんだ！



犯人を止めたい。

と、しおりは直人の所へ行く。

直人は、宗田に届いたカードをしおりに差し出した。



男の人と女の人が抱き合うのが見えました。


直人は、兄と義姉が写っている写真を、しおりに見せる。


それは、この２人ですか？


女の人は、この人です。

でも、男の人は・・・

もっと若くて、メガネをかけている。。。


そして、しおりは直人の机の上を指さした。


この人です！


そこには


葛西の写真があった。




　　　　




わざと殺害現場に葛西の万年筆を落としていった典良。

典良の復讐は、こうして果たされた。


直人が躍起になって葛西を無実にしようと犯人探しをすれば、
辿り着くのは直人の知りたくない事実だと言うこと。


父に冷たくされても、いつも自分を庇ってくれた優しい兄。


真実は、そこまで近づいている。


今の直人が辿っている糸は、
動けば動くほど絡んでいく蜘蛛の糸のよう。





すごい雷と、雨で、まさに嵐。。。

魔王DAYでした。




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