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見取り八段・実0段

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2008年11月20日
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カテゴリ:2008年ドラマ
お母さんは、どうしているって?


天国で幸せに暮らしている。

お父さんは?


お父さんは生きている時に悪い事をいっぱいしたから
審査に引っかかってる。



ねぇ、天使さまは何処へ行った?


森の奧。



ルイは、森の奧へ行き、グリーンハウスの見える所に
キャンピングカーが停まっているのを見つける。


貞美は東京へ戻り、マンションの片づけをしていた。


訪ねて来た内山に、岳と合奏した話をする。



あんなに幸せな時間は無かったな。



富良野に戻り、車に荷物を積んでいると、
先日、自分を見て逃げ出した娘・ルイが立っていた。



父娘の再会。



俺のことを今でも恨んでいるか?


解らない・・・


恨めしく思った事もある。


でも、すごく会いたいと思った事もあった。




・・・ありがとう。



2人は森の中を歩く。

車に娘を乗せる事はできない。

車の中には、自分を治療するための
器械がたくさん乗っているから。



岳には何て言う?


そうだな・・・
この夏は天使で通そう。

あいつもその方が幸せだろうし。


オレもひと夏、天使でいたい。





貞三が終末医療に当たっていた、三沢の老人が最後の日を迎えた。

老人の手を握り、送り出す家族。


その様子を見守る貞三は、いずれ
自分の息子をこうやって送り出す事になるのだろうか。


帰り道、貞三は、貞美の同窓生たちの噂話で、
息子が富良野に帰って来ている事を知る。




   hana1  hana1




私は、いつもこのドラマを見終わってから、
すぐに感想を書き出す事が出来ないのである。


エンディングが終わると胸が詰まってしまうのだ。

一服して、お茶を飲んで、何度も何度も溜め息をついて、

思い出すのは、美しい花々の姿ばかり。


美しい風景の中で起きる静かな波のように
ゆっくりと進む混沌としたストーリー。

まるで、忘れられない悲しい夢から覚めた夜のよう。


倉本聰は、何というドラマを見る者に叩きつけるのだろう。



今回の予告は、特に胸に詰まった。


父親は、息子の挨拶よりも謝罪よりも先に、
息子が帰ってきた本当の理由を知ってしまうらしい。

老いた親の気持ちを考えたら、本当に何も考えられない。

上手な言葉が浮かばない。


人にとって、幸せな最期とは、どういう物なんだろう。






デルフィニウム






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最終更新日  2008年11月20日 23時37分45秒
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