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カテゴリ:2010年ドラマ
母は、他人との競争は子供にとってマイナスだと考えていたから。
リカは悠里と共に、ある女性の個展を見に行った。 それは、悠里の母親だった。 悠里の母は、早くに早乙女を出たらしい。 悠里は母に似ているのだと自分を語る。 しかし、自分は早乙女を継がなくてはならなかった。 もう、誰も居ないから。 宇津木を遠ざけられた事で、晶は悠里を問いつめた。 蓮見は晶に言う。 人は自分のためだけに存在しているのではない。 ましてや、お前は早乙女なんだ。 宇津木は金を拒否しようと思えばする事も出来た。 いや、 自分から要求してきたんだ。 そうだよな、悠里。 悠里は蓮見をしばらく見つめて・・・ そうよ。 と答えた。 うそ! 憤って部屋を出て行く晶。 そのドアを見つめて呟く悠里。 そうよ。 ・・・嘘なの。晶。 その頃、洸は電話をしながらフラフラと歩いていた。 電話の相手は沙織だった。 キミが言った通りかも知れない たかがスポーツで自分の価値を下げるなんてバカバカしい。 選考会の前に気付かれない程度にケガをすればいい。 ・・・それなら母さんだって・・・ そうして、洸は車道に飛び込んだ。 ケガは骨折と打撲で命に別状は無かった。 病院に駆け付けた悠里は、そこで母に会う。 母は洸とメールのやり取りをしているようだった。 洸が死んでも良いの? 追いつめられているのよ。 修一と同じよ。 早乙女の宿命。 あんたはそんな事の前に母親よ。 子ども達の母親よ。 それでも洸を取り戻そうとする悠里に母は言い放つ。 まだ気付いてないの?悠里。 貴女は失格なのよ 母親失格なの。 晶は肩に宇津木と同じ蝶のタトゥを入れて帰ってきた。 もう、選考会にエントリーする事すらできない。 洸は期待と言う重圧の中でノイローゼになっていた。 私は、何処で間違えたのか解らないの。 翌日、悠里は廉の前に微笑みながら立っていた。 そのひと言は、悠里が前日に講演で語った 母親の最後の切り札。 私にはもう、貴方しかいないの。 廉は、鮮やかに笑った。 そう言われるのを待ってたんです。 だって俺、世界一のマザコンだから。 ![]() ![]() 廉は、母が本当に好きなのである。 その様子は今までのストーリーを見ていて痛いほど解っていた。 だから自分の心臓の事も言えなかった。 走れない自分を母が必要としなくなる日が来ることが恐かったから。 兄弟が3人いると、真ん中はみそっかすになりやすいとよく言われる。 親の関心は上と下に行きやすいから。。。 廉は、たぶんそんな自分の立場も自覚している。 よく出来て、母の片腕のような兄。 子ども達の中で、たった1人の異性であり、期待も大きい妹。 そんな中で、廉が母の愛を勝ち取る時が来た。 だから、たぶん彼は走るだろう。 死を覚悟しても。 悠里もまた、そんな廉を理解している。 「母」を利用するのは、いかにも卑怯だ。 今回の悠里は、男性や子供の居ない視聴者には ブーイングの嵐を呼んでいるに違いない。 でも、母である者には、悠里の気持ちが解らなくはない。。。のである。 「母親」と言う普通の小ズルイ人間。 全然強い存在などではないのである。 悠里も。。。 長男も末娘も自分が望んだ世界から離れていき、 広い食堂で1人きりの孤独と向き合う。 思い出すのは子ども達が小さかった頃の美しい思い出ばかり。 子供は、どうしていつまでも子供のままでいてくれないんだろう。。。 小さい頃の彼らのビデオを見て涙を流す悠里は、 私の中にも確かに存在しているのである。 私には、もう、あなたしか居ないの。 この言葉は、廉にとっては悪魔の誘惑だ。 寄り添って車に乗り込む母子。 ただ、悠里。 「そこに愛はあるのかい?」by兄ちゃん である。。。たぶん、ないよね。 リカちゃんが、せっかく用意してくれたメルヘンな風船には癒されたけれども、 孤独の中で、この母は少しずつ壊れているように思える。 廉は、決して走らせてはならない。 心臓の事があっても無くても。 ゴールドは、たぶん、実体として得られなくても 悠里と子供たちの行く末に輝いているのだから。 悠里の暴走を止められるのは、もしかしたらリカだけなのかも知れない。 ちなみに。。。ここは 「従姉同士は結婚できるんだけど」 程度に突っ込んでおきたい所なんだけど。。。 入れ墨は整形で消せる。。。と思うよ ![]() キャスト 早乙女悠里 - 天海祐希 新倉リカ - 長澤まさみ 早乙女洸 - 松坂桃李 早乙女廉 - 矢野聖人 早乙女晶 - 武井咲 早乙女朋 - 大江駿輔 早乙女修一 - 水上剣星 宇津木洋介 - 綾野剛 明石辰也 - 寺島進 丹波聖子 - エド・はるみ 丹波勝 - 水野真典 保坂次郎 - 志賀廣太郎 相馬幸恵 - 賀来千香子 蓮見丈治 - 反町隆史
最終更新日
2010年08月27日 00時30分51秒
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