340418 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ケンゴの部屋

11月5日福島県採集

祝勝会を終えて宿に戻り、そろそろ寝る時間。明日はオオクワ採集の予定だが激闘の翌日なのでぎりぎりまで寝かしてやりたい。だが、部屋はツインベッド。寝相が極端に悪いケンゴは間違いなくベッドから落ちるだろう。そこでベッドを壁際に付けて、ベッドとベッドの間に毛布を敷き枕を置いておく。こうすれば落ちてもそのまま寝ていられるはずだ。

早朝、目が覚めると・・・やっぱり下で寝ていた(笑)あまりにも予想通りなのでちょっと驚いた。そのまま朝食終了時間ぎりぎりまで寝かしておいた。チェックアウトしたのは午前10時。さあ、一路オオクワポイントへ。

昼ごろ着いて林道に入る。ここは夏に灯火トラップで3♀♀ゲットした秘蔵ポイントだ。林道を上がって行くと夏には気づかなかった大きな倒木がある。「ちょっと堅そうだけど後でチェックしよう」とケンゴに言って奥を目指す。さっそく狙っていた3本の立ち枯れをチェックするが、なんとシロアリ、茶腐れなどでまったくダメ材だった(涙)。しょうがないのできつい斜面を上がって材を探すが良材がない。そのうちケンゴが材の削りカスが目に入ってリタイア。車内で休憩する。何しろ時間がないのでそう奥地へ入るわけにはいかない。山奥で日が暮れたら戻れない可能性があるからだ。

林道を車で流している時だった。ケンゴが「倒木を後でチェックするってさっき言ってたじゃん!」と突然言った。おお、そうだったすっかり忘れていた。車を停めてちょっと歩きその倒木を見ると、まだ倒れて月日は経っていない様子。しかも枝には葉がついている。そう生木の倒木だったのだ。がっかりしながら上部をチェックしていくと、枝分かれした部分がどうも腐っている。オノで割っていくといきなり食痕が出た。クワガタのそれとカミキリが混在している。あまり期待せずに割っていくとほどなくして幼虫が出た。「なんだ、コクワか?」一応取り出して頭を見るとなんと、それはオオクワガタの3令だったのだ!

これにはびっくり(@_@) さっそく車で休んでいるケンゴを呼び寄せると信じられない様子。で、まだ入っているかもと2人で割っていく。パワーがついてきたケンゴは堅い部分を気合で削る。そのうち「食痕があったよ!」と言いつつ追っていくが続いて「あ、幼虫がでた!見て見て」。期待せずに見るがお尻が見えるだけだ。その大きさからコクワと思い、頑張れとだけ伝えて気になる部分を割る。そのうち「堅くてダメだ」と言う。うん?待てよ。そんな堅い心材にコクワが入り込むかあ?もしや・・・

そこで幼虫が見える周囲の堅い部分を削ってやり、取り出しやすくしてやるとかすかに見える幼虫の頭が大きい!すぐにケンゴに取り出させる。出てきた幼虫を手のひらに乗せて、ケンゴが言った「これなんの幼虫?」それは紛れもない誰が見てもオオクワガタの3令幼虫だった。

「ケンゴ、それはオオクワだぞ!」
「え、マジ?おっしゃあ!!!!!!!!!!!!!」

山中にこだまするほどの大声が響いた。
やったやったと大喜びするケンゴだった。ケンゴにとって、オオクワガタを採ることは「夢のまた夢」だったらしい。しかも「関東大会を優勝したときよりうれしい」とまで言った。何度か採集に連れて行っているがオオクワ採集の難しさを身を持って体験していたからだろう。それにしてももし、ケンゴが倒木のことを切り出さなかったら間違いなく2人ともタコボウズだっただろう。今回はケンゴのおかげでゲットすることができたわけだ。

この倒木は全長20メートル以上はあった。オオクワがでた部分は地上から15メートルほどの部分。もし立っていたらまったく手が出なかったはずだ。でもこのまま冬を迎えれば積雪で確実に死に至る。ブナは倒木になると水を吸いやすく過湿で酸欠になってしまう。食痕の多さからするともっと産卵していたのだろうが寄生虫にやられたのだろう。自然界で生きていくのはやはり大変なことだ。

結局仲良く1頭ずつで採集を終える。短時間でよく採れたと思うが、なりよりケンゴの強運がスゴイ。大会優勝とオオクワガタ初ゲット!まさしく両手に花だった。

終わり。


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.