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カテゴリ:外国語・語学
ことの発端は、偶然見かけた楽天内のブログでした。(笑) いつも私は、自分の日記を投稿したあとは、適当に他人の日記を読みます。 その日、私がたどった日記に、「o__o」というHNの人のがありました。 そして、その人のその日の日記を読んだあと、日記のカテゴリを見ると「英語」というのがあったので、それをクリックしてみました。 すると、そこに、‘delicious’という単語は「日本語では簡単に『おいしい』と訳されてしまうこの言葉だが、正しくは『非常においしい』、つまりvery tastyのことで、最初からveryの意味が含まれている。」と書いてあったのです。 それは清水健二という人の『似ている英単語・使い分けBOOK』という本に書いてあるということでした。 さらに、「同様の語は他にも」あり、「たとえば、wonderful、fantastic、terrible、amazing、excellentなどもそうなんだ」そうです。 確かに、私も「very excellent」などというのは聞いたこともないし、説明されなくてもなんとなくおかしいのがわかります。 その日記を読み終わって、「へ~え、役に立つかどうかは別として(^-^;)、おもしろいことを知ったなぁ!」と思ったのですが、次の瞬間、「ん? フランス語でも‘delicieux’は‘tres’をつけて‘tres delicieux’とは言わないのだろうか・・・」(‘tres’は英語の‘very’、‘delicieux’は‘delicious’に相当します)という疑問が脳裏をかすめました。 しかし、今、身近にフランス語のネイティブ・スピーカーはいない!_| ̄|○ ちなみに、「フランス語のネイティブ・スピーカー」のことは、フランス語で「francophone」という単語があります。 それで、日本人が開設しているフランス語チャットのHPを適当に探し出しました。 しばらくは参加者の様子を伺って、タイミングを見計らって楽しそうにフランス語でチャットをしている人たちに、そっと割り込みます。。。(^-^;) ごく簡単に、私が日本人であることを紹介し、参加者が「francophone」であるかどうか、確かめます。 そのときにチャットをしていた3人のうち、2人は「francophone」で、1人は「Metz(メス)」、もう1人は「Lyon(リヨン・・・フランス第3の都市)」の人でした。 もう1人は、「『hispanophone』(スペイン語のネーティブ・スピーカー)だが、スペイン語よりむしろフランス語のほうが得意だ」という、若干わけのわからない人でした。(笑) その後、しばらく、参加者の気分を害さないように適当に話をします。 そして、話がちょっと途切れたときに「今だ!」とばかりに、「あのう・・・、フランス語について質問があるんですけど・・・」と切り出しました。 「いいよ」という返事が出たので、聞いてみました。 「フランス語で‘C'est tres delicieux.’(英語の‘It's very delicious.’)って、言いますか?」 すると、1人が「何が知りたいの?」と言うので(^-^;)、もう少し詳しく説明しました。 「英語では、‘It's very delicious.’って言わないらしいんですが、フランス語ではOKですか?」 それに対して、答えが返ってきました。 「ああ、言わないわ」と! それに続けて、「‘tres’を使いたければ、‘delicieux’ではなくて‘bon’を使う。つまり、‘C'est tres bon.’と。」 (‘C'est tres bon.’=‘It's very good.’) さらに、別の1人が「‘delicieux’を使って強調したいのなら、‘tres’ではなく‘vraiment’を使って、‘C'est vraiment delicieux.’という」と。 (‘C'est vraiment delicieux.’=‘It's really delicious.’) そして、あとでこちらから聞こうと思っていたことまで相手が先回りして答えてくれました。(笑) 「‘merveilleux’も同じことが言える。‘tres merveilleux’とは言わない」と。 (‘merveilleux’=‘wonderful’) ついでに、「ちょっとおいしい」というつもりで「un peu delicieux」(‘un peu’=‘a little’)というかどうか聞いてみましたが、これも「言わない」とのことでした。 2人の「francophone」がかわるがわる答えてくれて、それでいてお互いに相手の言うことに「それはおかしい」と言わなかったので、認識は同じと考えてよさそうです。 スペイン語よりフランス語のほうが得意だという「hispanophone」も同意していて、「‘C'est tres delicieux.’って、独り言だったら言いそうだけどね」と付け加えました。・・・これは正しいのかどうか、確認できません。(^-^;) そして、私は丁寧にお礼に言って、チャットを出ました。 ・・・ということで、フランス語でも「tres delicieux」とは言わないことがわかりました! 念のため、(意味がわかっているつもりだったので)引いたことのない「delicieux」という単語を「仏和辞典」(『Le Dico』白水社)で確認してみると、訳として「非常においしい」と書いてあるではありませんか! 「delicieux」という単語には、英語と同じくはじめから「tres」という意味が入っていたんですね。 ・・・いやあ、おもしろいことを知りました。 でも、ちょっとした後日談があるのです、‘ほんのちょっと’ですが。。。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私のブログをわざわざ引用・紹介してくださってありがとうございます。
フランス語でも同じなんですね。やはりアルファベット系の言葉は似てるということでしょうか。 それにしても、検証するのは大変でしたね。 お疲れ様でした。 次のネタは。。。勉強不足ですみません。また探しておきます。 (2006年01月13日 01時53分17秒)
>フランス語でも同じなんですね。やはりアルファベット系の言葉は似てるということでしょうか。 「インド=ヨーロッパ語族」ということで共通なのなら、ドイツ語やスペイン語でも同じなのかもしれませんねぇ。 >それにしても、検証するのは大変でしたね。 >お疲れ様でした。 いえいえ、日記の記事探しに困ってますので。(笑) >次のネタは。。。勉強不足ですみません。また探しておきます。 は~い、待ってます!<BR><BR> (2006年01月13日 23時28分13秒) |