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2006年04月01日
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(きのうの日記の続きです。) 
  
また、ブリューゲルの『バベルの塔』は、もちろんあの有名なバベルの塔を描いたものですが、ブリューゲルは‘遊び心’でちょっとしたいたずらも描きこんであります。
画集などでは確かめることができない大きさの人物が無数に描かれているのですが、中には「立ち小便」や「うんこ」をしている人が数人いるらしいのです。
私はこれを見つけるべく、何年か前にウィーンの「ウィーン美術史美術館」に行って近くで見て見つけようとしましたが、この美術館はなかなか警備が厳しく、作品に一定距離以上近づくとセンサーが作動し、警報が鳴るようになっています。
私は無意識のうちに絵に至近距離まで近づいたとたん、‘リーン!’と警報が鳴りました。(^-^;)
警備員が飛んできて、なにやらドイツ語で注意を受けましたが、再度、絵を注視し始めて、再び警報を鳴らしてしまいました。(^-^;)
先ほどと同じ警備員が飛んできて、「またお前か・・・」みたいな顔で注意されましたが、それでもあきらめず、30分ぐらいその絵のいたるところをさがしましたが、「立ち小便」をしている人を2人、「うんこ」をしている人を1人発見できただけでした。(笑)
・・・ちなみに、「うんこ」をしている人は、尻をこちら側に向けてしゃがんでおり、尻からうんこが半分垂れ下がった状態で描かれています。

 
バベルの塔  ブリューゲル 『バベルの塔』 
 
 
私がこの美術館に来たかった理由の1つはこれです。
友人といっしょに、絵に‘至近距離’まで近づいて、「立ち小便」をしている人物を1人でも多くさがしたかったのです。
なんせ、作品にさわってもいい美術館など、ほかにはありません。
まして、ブリューゲルの‘絵’になど、絶対にさわれません。
 
・・・友人と10分近くがんばりましたが、残念ながら新たに発見することはできず、これ以上この絵の‘鑑賞’に時間は取れないということで、絵の前から去りました。
 
その次には、ティツィアーノやデューラーのほか、ホルバインの『大使たち』がありました。
この絵はロンドンの「ナショナル・ギャラリー」にあります。
 
 
大使たち  ホルバイン 『大使たち』 
 
 
この絵は‘2人の大使たち’のほかに、下のほうになにやら得体の知れない白い物体が描かれています。
これは普通に正面から見ていても何なのかわからないのですが、その右斜め上から見ると、初めて何かがわかるように描かれています。
この話は必ず画集には説明が載っていて、それを右斜め上から撮影した画像も載っているのですが、やはり実物で試してみたいものです。(笑)
それで、「ナショナル・ギャラリー」に行ったときに、‘実物’の右斜め前を陣取ろうとするのですが、人が多くてなかなか試せません。
やっと人が途切れて見てみても、落ち着いて見ることができず、結局よくわかりませんでした。
今回は最高のチャンスです!
‘せっかく’なので、デジカメで撮影してみましたが、思うようには撮れませんでした。。。
 
 
squelette
 
 
その次に、ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』や『最後の晩餐』があります。
隣の部屋にそれらの作品が見えたところで、時計を見ると、既に1時!
時間を忘れて鑑賞していました。
それで、友人と相談して、ここで昼食を取ることにしました。
見終わった作品の通し番号を見たら、まだ320程度。全体の3分の1も見ていないことになります。
 
地上1階のレストランへ行きます。
そして、ここでは、来る前からHPを見て決めてあったメニューを迷わず注文しました。
そのメニューとは『最後の晩餐』!(笑)
ダ・ヴィンチの名作『最後の晩餐』に描かれている料理を再現したものです。
ただ、これ、2000円もします。
しかも、実際に出てきたものを見ると、その量の少なさに驚きます。
キリストの血である「赤ワイン」、メインディッシュの「魚(たぶん、ヒラメと鯛)のソテー」、そして、特別に加えたという「羊の肉、2切れ」、そして、キリストの肉である「パン」。
小学校の給食並みのかわいらしさです。
しかも、味付けも極めて質素。
オリーブオイルでわずかに基本的な味付けがしてあり、その横に塩が盛ってあるだけです。
魚や肉を切って塩をつけて食べるのです。
そして、申し訳程度のオレンジとレモンの1かけらがデザートなんでしょうか。
・・・それにしても頼りない。。。
 
まあ、英語で「The last dinner」ではなく、「The last supper」なので、むしろ質素なのが当然なのかもしれません。
 
 
最後の晩餐_1
 
 
あっという間に食べ終わり、当然足りない(^-^;)ので、「ボンカレー」を追加注文して食べました。(笑)
 
とにかく時間との戦いなので、あまりゆっくりしていることもできず、食べ終わったらすぐに、鑑賞に戻りました。
 
まず、先ほど‘見えた’だけで、まだ‘見て’いないダ・ヴィンチのコーナーへ行きます。
本物が展示してあるパリの「ルーヴル美術館」と同様、ここでも『モナリザ』は大人気で、人が絶えません。
また、『最後の晩餐』は修復前と修復後の両方が飾ってあったのにも驚きました。
私はイタリアのミラノの「サンタ・マリーア・デッレ・グラーツェ修道院」へ修復直後に行き、実物を見て、「これが修復後?」と思うほど痛みが激しかったのですが、なるほどこうやって両者を並べてみると、‘明らかに’というほどではないものの、‘よく見れば’修復されているということがわかりました。
 
このフロアーの残り半分はバロック絵画です。
カラヴァッジョ、レンブラント、リュベンス、ベラスケスなどの大作が展示してあります。
特にレンブラントの『夜警』は圧巻で、私はオランダには行ったことがないため、この作品が展示してある「アムステルダム国立美術館」は訪れていません。
また、「絵画の中の絵画」と言われるベラスケスの『宮廷の女官たち(ラス・メニーナス)』は、14年前にマドリッドの「プラド美術館」で見て以来の‘対面’でした。
 
最後は、アルチンボルドの絵が4枚並べてありました。
この画家は小動物や植物を寄せ集めて、人の顔を描いた人です。
『四大元素・水』という作品では、いろいろな魚やエビなどを巧みに使って、人の顔を描いています。
子どもでも初めて見たら、興味を示すこと間違いなしの絵です。
 
 
アルチンボルド_水  アルチンボルド 『四大元素・水』
 
 
そして、このフロアーの屋外に人工の池があって睡蓮が植えてあり、その周りに、パリにある「オランジュリー美術館」のモネの『大睡蓮』が再現してあります。
モネが好きな人にはたまらない空間でしょう。
 
これで、また1つ上の階に行きます。地下1階です。
 
ここはまず、ゴヤの部屋から始まるのですが、ゴヤは特に好きではないし、時間的にも余裕がないので、パスしました。
 
そのあとは、ヴァトーやシャルダン、プッサンといったフランスの古典派の絵画が続きます。
また、イギリスのホガース、ゲインズバラ、ブレイクなども展示されています。
ドイツのフリードリッヒやルンゲもあります。
 
さらに進むと、だんだん個人的に興味のあるジャンルが近づいてきました。
フランスの新古典派です。
ダヴィド、ジェラール、アングルなどが見えてきました。
 
確かフランスでいちばん大きい絵画であるダヴィドの『皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠(ナポレオンの戴冠式)』があるのには驚きました。
この絵を収めるためには相当なスペースが必要です。
この絵は、縦・約7m、横・約10m、面積にすると、およそ70m²あります。
これだけ聞いても‘ピン’と来ない人は、これを平面に置いて考えると、ちょっとした「3LDKのマンションの延べ床面積」ほどある、と言えば、その大きさがわかると思います。
そんな絵がごく普通に飾ってあるのです。
 
場所が少し前後しますが、このダヴィドの絵の展示してある部屋の前に、向かって左側にカバネルの『ヴィーナスの誕生』、右側にブーグローの『ヴィーナスの誕生』がありました。
私はこのカバネルやブーグローの絵が好きで、海外の美術館では、彼らの絵を探すのも1つの楽しみにしています。
 
やや時代が下がって、同様のタイプのアルマ=タデマ、ジェロームなどもありました。
ジェロームも私の大変好きな画家で、ここに展示してあるのは彼のまさに代表作『裁きを受けるフリュネ(法廷のフリュネ)』でした。
あまりの美しさのために神々に対して不敬な振る舞いがあったとして裁判にかけられ、弁護に行き詰った弁護士が、‘いちかばちか’で裁判官たちの前でフリュネの着ているものを剥ぎ取って全裸にし、「この美しさに罪があろうか」と問いただすシーンです。そして、その裸体を見た裁判官たちがあまりの美しさに「無罪」の判決を下すのです。
私はこの実物の絵を見たくて、また、部屋に飾るためのポスターがほしくて、数年前にこの絵を所有してあるドイツの「ハンブルク美術館」に行って見てきました。
ドイツのそれほど大きくはない市の市立美術館とは思えないほど立派な美術館で、展示してある作品もちょっとした国の国立美術館を明らかにしのぐコレクションに感心した美術館です。
ただ、ポスターは残念ながら売っておらず、その点はちょっとがっかりしましたが・・・。
 
 
裁きを受けるフリュネ  ジェローム 『裁きを受けるフリュネ』
 
 
このジェロームも前述のカバネル、ブーグローも、今、日本で知っている人はほとんどいないのではないかと思いますが、生前はいずれも大変人気のあった画家で、それゆえ絵は飛ぶように売れ、作品は世界中に散らばっています。
一方で、死後、急速に人気がなくなるにつれて、誰がどの作品を所有しているかがつかめなくなり、現在、その作品の多くが行方不明になってしまっています。
海外で、期待せずに入った美術館で、彼らの作品を偶然発見したときは心が躍ります。
 
さて、話を少し戻して、ロマン派のフランスのドラクロアやジェリコー、イギリスのターナーの絵もあります。
ドラクロアは世界史の教科書でおなじみの『民衆を導く自由の女神』もありました。
 
その他、コンスタブル、コローなどに続いて、写実主義で日本人に人気のあるクールベやミレーもあります。
もちろん、『晩鐘』『落ち穂拾い』もありました。
 
そのあとはいよいよ印象派~後期印象派の画家たちです。
ルノアール、マネ、モネ、ドガ、ピサロ、シスレー、ロートレック、スーラ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホと続きます。
 
(続く)
 





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最終更新日  2006年04月04日 13時56分45秒
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