|
カテゴリ:西国三十三所巡り
(【1】の続きです。) 帰りは、来たときとは別ルートを通りました。 再び知らない道を進んで行きます。 その出発点に観音像が立っていて、私を見送っている(見守っている?)ようでした。 幸い、歩き始めてしばらくすると、雨は何とかやみました! 傘をささずに歩けるだけでも、ずいぶん楽になりました。 妙法山の山頂に着いたようです。 「阿弥陀寺」の「奥之院」がありました。 「浄土堂」というようです。 ここの本尊は「釈迦如来」だそうですが、中は確認できませんでした。 「富士見台」に着きました。 雨はやんでいたものの、かなり霧が出ていて、遠くのほうはまったく見えませんでした。 ここは「富士山」が最も遠くから見えるところらしいのですが、夏の早朝など、気象条件が完璧にそろわないと見えないようです。 さっきまで雨が降っていたような天気では、一縷の望みも持てず、あきらめがつきました。。。 そのあとは、日がまったく差さないような高木の杉の下を進んだのですが、風も通り抜けないようなうっそうとした林で、何の音も聞こえませんでした。 途中で1回だけ明らかに大型の動物の音が聞こえて、一瞬、‘ひやっと’したのですが、野生の鹿のつがいでした。 私に気づき、あわてたように数十メートル走って行きましたが、その後は木と木の間からこちらの様子をじいっと伺っていました。 そして、奈良公園では聞いたことがないような甲高い声で「ピ~!」と鳴き声を上げました。 上り下りの最中にお互いに気づいた唯一の生物かもしれません。 ・・・鳥は数羽飛んでいましたが。。。 どれぐらい歩いたかわからなくなってきたときに、突然、木々の間に人工的な空間が広がっているのが見えました。 「那智高原(=大戸平)」に着いたようです。 駐車場の脇から彼方を見ると、脇の山にわずかながら“東山魁夷の世界”が広がっていました。 広大な駐車場と散策スペース(?)があり、ちょっとしたフィールドアスレチック遊具もありましたが、脇の喫茶店の人のものと思われる軽自動車が1台止まっているほかはまったく人気がありませんでした。 「青岸渡寺」のほうに近づいて行かないといけないのですが、あまりにも平らに空間が広がっていて、少し方向がわからなくなりかけました。。。 でも、ところどころに案内の看板が立っていたので、それを見て確認しながら歩いて行きました。 途中で「滝展望台2分→」という標識を見たので、行ってみました。 残念ながら大したことはなく、「青岸渡寺」の境内から見るのと若干違う角度で「那智の滝」が見える程度でした。 最初の三叉路に戻れました。 そのあとはようやく見覚えのある道を歩けました。 「青岸渡寺」の脇の石段を登り始めてから、妙法山を1周し、「阿弥陀寺」を参拝して、再び「青岸渡寺」に戻って来るまで、ちょうど4時間でした。 残念な天気でしたが、寺の往復約3時間の道中、雨と風の音と、野生の鹿の足音と鳴き声以外は何1つ聞こえることも、誰にも出くわすこともなく、心細いながらもとても気持ちよい散策になりました。 もう少し気軽に来られるロケーションなら、ぜひもう1度歩いてみたいと思う道でした。 ただ、麓まで来るのに半日かかるという現実を考えると、簡単には再訪できません。。。 予定より少し早く下山できたので、1台早いバスに乗って、JR「那智勝浦」駅まで戻りました。 特急もちょうど数分後に来ることがわかったので、売店で菓子パンを買って、電車に乗って食べました。 再び雨が強く降り始め、そのまま家に着くまでやむことはありませんでした。 妙法山から下山するときだけでもやんでいて助かりました。 これで「西国三十三所」の「番外札所」は、私が使っている「納経帖」に専用のページがある8つの寺(公式番外3か寺を含む)はすべて参拝が終わりました。 8つとはいえ、うちから遠かったり、不便だったりで、なかなか行けないだろうと思っていた「番外」のほうが、先に終わってしまいました。 【メモ】 「青岸渡寺」から「阿弥陀寺」麓まで徒歩約1時間15分 「阿弥陀寺」から「奥之院」(がある妙法山山頂)まで徒歩約20分 「奥之院」から「富士見台」まで徒歩約18分 「富士見台」から「那智高原(大戸平)」まで徒歩約25分 「那智高原(大戸平)」で20分過ごし、「青岸渡寺」まで徒歩約25分 (・・・帰り、「阿弥陀寺」から「青岸渡寺」までトータルで徒歩約1時間40分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月23日 18時15分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[西国三十三所巡り] カテゴリの最新記事
|