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カテゴリ:その他・日常
きのう、笠岡に美術展を見に行ったついでに尾道まで足を伸ばすことにし、1泊して、きょう、今週2回めの「しまなみ海道」を自転車で走って来ました。 今年の2月に「しまなみ海道」を知ってから、2月は観光を中心に「生口島」と「大三島」を自転車でおよそ45km走ったのが最初でした。 翌3月にはまず観光を兼ねながら2日にわたって初めて「しまなみ海道」を今治側から尾道側に渡り切りました。 そして、その2週間後には、逆に観光を抜きにして、1日で同じく今治側から尾道側に走って、“1日完走”ができました。 8月のはじめには、今治の「サンライズ糸山」を出てから尾道とは正反対の今治駅のほうに進み、さらにその先にある「玉川近代美術館」に行ってから、「しまなみ海道」を走り抜きました。(総行程100km弱) さらに、その半月後には「大三島」を大回りして2つの新しい美術館に寄ってから、「しまなみ海道」を走って、尾道まで行きました。 このときの行程は道のアップ・ダウンも激しく、走行距離は110km近くあったと思います。 こうやって少しずつ自転車とルートに慣れ、4日前に今年最後のつもりで途中3つほど寄り道をして、今治側から尾道側に渡りました。(走行距離約80km) つまり、「しまなみ海道」を今年に入ってから5回渡ったわけですが、すべて方向が同じです。 今治側から尾道側へという方向です。 これには理由があって、ロード・サイクル(ただし、フラット・ハンドル)が借りられるのが今治側の「サンライズ糸山」だけで、マウンテン・バイクやシティ・サイクルでは、私は1日で「しまなみ海道」を渡り切る自信がないのです。 いつも同じ方向に走っていて、一度、逆方向に走ってみたいという気持ちが強くなっていました。 ロード・サイクルなら、「しまなみ海道」の通常ルート(70km)の1.5倍ほどの距離を走って観光を加えても大丈夫なまでになったので、マウンテン・バイクでも寄り道なしなら、尾道から「サンライズ糸山」までは走れるだろうと、‘おととい’考えました。(^-^;) ‘例’によって詳細に計画を立て、ホテルをさがして予約しました。 そして、きのう、当初の予定の倉敷と笠岡の展覧会を見て、尾道へ行きました。 予定より早く尾道に着いたので、きょう借りる予定だった自転車を見ておこうと思い、自転車ターミナルに行きました。 「やっぱりどれもいまいちだなぁ・・・」と思っていた最後に、見覚えのある「サンライズ糸山」の黄色いフレームの自転車を見つけました。 係の人に「それは今治側の自転車だから、貸せない」と言われるのを承知で、予約できないか聞いてみると、「今治のほうから明日の営業開始前に回収に来るから、きょうのうちに“2日で”借りてくれたら、今、貸せる」という返事。 言ってしまえば、‘500円余分に払ってロード・サイクルを借りるか’、‘節約してマウンテン・バイクで我慢するか’という選択です。 やはり500円でロード・サイクルに乗れる(しかも、かなり乗り慣れている)というのは魅力だったので、きのう借りておき、ホテルに持って行きました。 チェック・インのときに事情を言ったら、ドアの内側に入れておいていいと言われ、安心しました。 それで、夕食に出かけるついでに、尾道駅の近辺を軽くサイクリングしました。 ホテルに戻り、ロード・サイクルを借りることができたことを喜びながら、ふと「出発時刻に制限がなくなった。今治から高速バスかJRの特急で帰るつもりだったけど、尾道に戻って来たら、“夢”の“日帰り往復”ができるし、保証料の1000円を返してもらえる」などという、とんでもないことを考えてしまいました。 元々はきょうの営業開始(午前7時)直後に自転車を借りて出発するつもりだったのが、自転車はもう手元にあるわけだし、いつも渡り切っての返却(乗り捨て)で保証料は取られていました。 ただ、問題はいくつかありました。 1つはもちろん自分の体力です。 地元では普段自転車で遠出をすることがありません。 月に1回、10kmぐらいサイクリングするだけです。 もう1つは時間です。 尾道のターミナルは夕方6時までです。 ゴールできても、尾道に着くのが6時を過ぎていたら、返却できません。 この場合、尾道でもう1泊するか、そうでなければ、帰りに途中の島で1泊し、観光でもしながら帰って来るか、ということになります。 いずれにしても、どこかで1泊しなければならなくなり、時間も金も予定外にかかることになってしまいます。 何とか往復できないか、持って行っていた片道のスケジュールを参考に考えてみましたが、2倍するだけでは、到底、営業終了時刻の6時までには戻れません。 でも、出発時刻に制限がないことを生かして考えると、「朝6時出発、休憩は帰りに1回10分のみ、昼食抜き、全体に予定より10%ちょっとスピードを上げる」という条件で、何とか戻れると判断しました。 朝起きてから、十分にストレッチをしておきたかったので、4時40分に起きました。 ホテルの窓から見た、日の出後間もない山のほうです。 きのうコンビニで買っておいたパン類を食べ、諸々のサプリメントを採り、6時ちょうどにホテルを出ました。 気温は高めだったと思いますが、日の当らないところを自転車で走っていると、肌寒いほどでした。 でも、風がほとんどなく、自分のペースで進むには絶好の条件でした。 さすがに早朝は人が少なく、車もまばらで、問題なく進めました。 地元のサイクリスト数人に抜かれましたが、私をサイクリストとは誰も思ってくれなかったと思います。 みんなレーサー・パンツにサイクル・ヘルメット姿ですが、私は頭はつばの短い「ARENA」の布製のキャップ(・・・事故が懲りていません。。。)、下は同じく「ARENA」のハーフ・ジャージという格好で、見る人がじろじろ見たとして(笑)、「(運動に無縁なわけではなく)スイマーだな」とわかる程度のウェアーでした。 ハーフ・ジャージの下にはちゃんとパッドの付いた自転車用のボックス・パンツは履いていたんですよ。 いくつかピック・アップしてあるポイントは、予定より早く通過できました。 そして、その差が先へ進むに従って開いていきました。 最初の「因島大橋」を渡った所に、栗の木が何本かあって、実が大きくなっていました。 休憩らしい休憩は一度も取らず、一気に「サンライズ糸山」まで進むことができました。 そのため、「大島」のコンビニで買っておいたおにぎりをのんびり食べることができ、十分な休憩と脚のストレッチもできました。 汗を大量に掻いた状態で「サンライズ糸山」の中に入るのは気が引けたので、前にある1990年まで使われていたらしい腕木式潮流信号機近くのいすに座って休みました。 「サンライズ糸山」で自動販売機のおいしいアイス・コーヒーを2杯飲み、カフェインで後半の元気づけをしました。 1時間10分の休憩の後、今度は尾道を目指して進みました。 油断はしないようにして進みましたが、やはり往路に比べると、スピードは出ませんでした。 「大島」の海岸沿いで、3日前に船に乗って見た潮流が、‘ものすごい’ことになっていました。 私が乗ったときは大したことはなかったのですが、「これが海か!?」と思うほど流れがあり、ところどころで渦巻きができていました。 その後、「生口島」に着いた時点で、ほぼどんなことがあっても6時までに尾道に戻れると確信できたので、さらにペースを落としました。 復路は往路より45分ほど余計にかかりましたが、それでも予定よりかなり早く進めたので、4時40分には尾道に着くことができました。 今回の行程は、行きは初めての方向になるので、ガイドにあるとおりの道を通りました。 帰りは、生口島は南ルートを、因島は海岸沿いの西ルートを通りました。 生口島については、北の正規ルート(?)は若干距離があると思いますが、完璧なまでの平坦道です。 南ルートは少しアップ・ダウンがあります。 因島に関しては、正規ルートのほうが明らかに大変でした。 今回は走ることだけに専念したので、寄り道は一切せず、写真もほとんど撮りませんでした。 でも、「走る方向が違うと、こんなにも見えるものが違うのか」と思いました。 休憩は帰りに5~10分程度を数回しただけで、相当疲れました。 きのう美術館で買った図録とミュージアム・グッズを背負っての走行で、肩と手首が慣れない疲れかたをしていますが、ものすごい達成感で、これでしばらく満足できそうです。 荷物がもう少し少なかったら、もっと楽に(気分的にも、肉体的にも)走れただろうと思います。 やっぱり何人にも抜かれたのがちょっと悔しいです。(^-^;) 今年の2月に初めて「しまなみ海道」の存在を知って、観光を兼ねて45km走るところから始まって、ついに“日帰り往復”ができました。 腕立て伏せも懸垂も1回もできない弱い肩と腕ですが、少しずつ練習して、海で何kmでも泳げるようになったし、自転車で「しまなみ海道」が日帰りで往復できるようになったことは、自分に励みになります。 美術館に行く‘ついで’に、ずいぶん大変なことをしてしまいました。(^-^;) 【参考】〔往路〕「尾道」06:00発→「因島大橋」06:35着→「生口橋」07:15着→「多々羅大橋」08:05着→「大三島橋」08:43着→「伯方・大島大橋」09:00着→「来島海峡大橋」09:55→「サンライズ糸山」10:20着 〔復路〕「サンライズ糸山」11:30発→「来島海峡大橋」11:31着→「伯方・大島大橋」12:35着→「大三島橋」13:10着→「多々羅大橋」13:43着→「生口橋」14:37着→「因島大橋」15:25着→「尾道」16:35着 ※各橋の到着時刻は、一般道路から橋を渡るための入り口に着いた時刻です。従って、往路と復路で同じ場所を指していません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月14日 00時34分24秒
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