趣味は‘散財’!

2017/01/31(火)23:00

CD 『フォール・オブ・ア・レベル・エンジェル(堕ちた反逆の天使)』(エニグマ)

ヨーロッパ・ポップス考(18)

「もしかしてこっそり引退したのか?」とさえ思っていたエニグマ(Enigma)が、実に8年ぶりにニュー・アルバムを発表しました。   オリジナルのタイトルは『Fall of a Rebel Angel』で、日本版は『フォール・オブ・ア・レベル・エンジェル(堕ちた反逆の天使)』(品番:UICY-15589)と、英語をそのまま片仮名にしただけのあとに、それを日本語にほぼ訳したものが括弧付けで並ぶ格好になっています。   全世界ほぼ同時発売ということで、ヨーロッパで11月4日、日本では11月11日に発売されたようですが、ネットで予約したつもりだったのが失敗していて、発売されてから1週間後に購入しました。 価格が税込みで2700円という高めの設定になっています。 ジャケットが日本版だけ異なっていておとなしい感じになっていたのですが、それは紙のケースの柄で、CDケースのジャケットは海外版と同じ、少し気味の悪い絵のものが出てきました。 また、日本版だけボーナストラックが2曲収録されています。 ・・・これが今回は意味があります!   何と言っても驚いたのが、7曲めの「サッドネス・パート2(Sadeness Part 2)」でした。 私はエニグマはデビュー当時からリアル・タイムで聞いているのですが、ニュー・アルバムが出るたびに気になっていたのが、デビュー曲が「サッドネス・パート1」というタイトルなので、必ず「パート2」が作られるはずだと思い、その曲を待っていました。 ところがいつになってもその曲が現れず、「これは単なるタイトルだったのか・・・」と思うようになっていました。 それが今回のアルバムの中に収録されていることがわかり、とにかくその曲が聞いてみたくてしかたがありませんでした。   そして、実際に聞いてみて、いきなり感激と感動を同時にして、この曲ばかりを何度も繰り返して聞きました。 メロディーやリズムは「サッドネス・パート1」とは全く異なりますが、女性ボーカルのフランス語のささやきがあること、歌の部分は男性のボーカルであることは共通しています。 ただ、当然のことながら女性の声はサンドラではなく、また、歌っているのはミヒャエル自身ではありません。 でも、フランス語のささやきが何とも甘ったるいような感じで、難しい単語もなく、すぐにいっしょに口ずさんでしまうようになりました。   この曲を聴くと、比べてみたくなるのが当然のことながら「サッドネス・パート1」で、それが日本版には収録されているわけです。 何度も、7曲め(「サッドネス・パート2」)と13曲め(「サッドネス・パート1」)を繰り返して聞きました。 「Sade, j’ai compris.(サド、私はわかったわ。)Sade, je te suis.(サド、私はあなたについて行くわ。)」が口癖のようになりました。(笑)   少しマンネリ気味にも感じていたエニグマですが、このアルバムを聞いて、「Michael, je vous suis.(ミヒャエル、あなたについて行きます。)」という気持ちになりました。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る