ファブリック・パネルの装丁のしかた
1.パネルにしたいサイズを決める(考える)。2.そのサイズより縦横15cm程度大きい布を用意する。 できれば、アイロンをかけて皺を伸ばしておく。 ちなみに、同じ柄で「平織り」と「綾織り(ツイル)」のものがある場合、綾織りのほうが下地が透けにくく、また、光の当たる角度によって布の光沢が違って見えるので、お勧めです。3.キャンバスパネルを用意する。(今回は「F30号」という大きめのものを使用)4.キャンバスパネルはそのまま使用しても構わないが、できればクリアジェッソを1回でいいので表面に塗っておくと、経年とともに木から染み出す可能性のある油を防ぐことができる。(=布に油の染みができにくい。) あるいは、価格が高くなるが、桐製のパネルだと、そのまま使えるし、非常に軽いので、大きいサイズでも持ち運びに困らない。5.布を裏向けて床などの平坦な所に置き、その中央にキャンバスパネルを裏向けに載せる。6.布がずれないように注意しながら、長い辺のうちの一方をキャンバスパネルの裏に回して、ホッチキスを開いた状態にして布の上から叩くようにして留めていく。7.一辺の固定が終わったら、その対角の長い辺を同様に固定する。8.短い一辺を固定する。9.最後の短い一辺を固定する。10.角の布の重なる部分を山状につまみ、布の間に親指を入れて、角に対して45度になるように開いて押し当てる。11.飾る際の上下の辺になるほうに、その部分を折り曲げて、ホッチキスで固定する。12.パネルの裏側の桟より明らかに内側にはみ出ている部分が気になるようであれば、その部分をはさみで切る。13.ホッチキスで桟に留められた布の上にパーマセルを貼る。(パーマセルがなければ、マスキングテープでも可能)14.両サイドの上から3分の1あたりに吊りカンを取り付ける。15.表を向ければ、完成!16.ピクチャーレールがあれば、そのままワイヤーで吊る。なければ、両サイドの吊りカンに紐を通して壁のフックなどに掛ける。 キャンバスの布を木枠に固定するのとはやりかた(仕上がり)が異なる。(・・・キャンバスはサイドにホッチキスの針を留める)