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カテゴリ:経済・経営
メインの特集は「円高と株乱高下」。来年、しばらくヨーロッパへ行こうと思っているので、相場にはちょっと関心がある。事前にユーロ預金でもしようか。今回の眼目は第2特集の「食品汚染」。やはり中国産の話題が中心である。中国国内では、当然ながら日本に輸入されている食品よりはるかに深刻に汚染された食品が出回っているわけで、豚肉に蓄積された農薬による中毒患者が400人以上も出たことさえあったという。豚自身の体調はどうだったんだろうか。米国では「チャイナフリー」をキャッチにする企業が出てきたとか。日本企業も、種まきから輸入まで一貫管理できる合弁会社を作ったり、現地にスタッフを派遣してチェックしたりと、対策が進んでいるとのこと。82ページからは、今年になってから発見された食品汚染のリスト。気が遠くなるほどの数である。他の記事では、やはり中国だが「物権法」「労働契約法」の成立に注目。前者は私有財産の法的保護を定めた法律、後者は労働者保護を定めた法律である。筆者は後者について「共産党が『労働者は弱者』だとする立場を初めて明確にしたという、重要なイデオロギーの変更があると見るべき」と指摘する。日本では、労働者保護法制は必要なく民法の規定で十分などと主張する人がいるが、だとすると労働者の身分を「中国以下」に貶めることになるわけだ。
『エコノミスト』は良い雑誌だと思うが、『東洋経済』と比べるとほぼ同価格で情報量が少ない嫌いがある。2年ほど定期購読していたが、もう1年延長したものかどうか迷っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月30日 10時32分02秒
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