腰痛もち30男のビート乗りの独り言

一昨日、洗車をした。前回の洗車からおよそ、一ヶ月ぶりである。
それはもう、酷く汚れている。来るべきこの日に備えて、新しいワックスを購入していたのだ。

思えば、ワックスを新しく購入するのは、３年ぶりぐらいであろうか？
普段、ほとんど、ワックスがけをしない私。一度購入すると、かなり長い期間それを使う事になる。
おまけに、洗車場に向かう途中に、ホームセンターに寄って、カーシャンプーを購入して来た。普段は、台所用洗剤を使用しているのだが・・・
やはり、泡切れの良さなどを考えると、専用品に勝る物なしだろうと思い。
購入することにした。

洗車場に着くと、やはり、平日の午後と言う事で、空いている。
二つある洗車ブースの片方には、故障中の文字が・・・
私は、もうひとつにビートを突っ込み、バケツと、先ほど購入してきたカーシャンプーを持ち、洗車場の隅にある水道のところまで行き、洗剤液を作ってブースに戻る。見ると、水道の横に、赤い字で、水道にホースをつないで洗車するのは止めてくださいと書いてある。

確かにそうだよなあ。商売上がったりだろう。それにしても、普通の水道とホースにメーターやら、タイマーなんかをつけて洗車させてくれたら良いのに・・・
スプレーガンの強い水流じゃ、粘土クリーナーなんか、掛けられないし・・・
それは、良いとして・・・

私がビートを突っ込んだ、ブースにも赤い字で、手洗いは、ブースの外でお願しますと書いてある。確かにねえ、長時間ブースを占領すると、他の利用者が利用出来ないから、営業妨害になるだろうが・・・
私は、５分ぐらいで、ちゃちゃっとやるんだから、許してねえっと・・・
百円玉を出して、コイン投入口に入れる。
チャリン、カラン、チャリン、カラン・・・ん？
チャリン、カラン、チャリン、カラン、チャリン、カラン・・・おい！
チャリン、カラン、チャリン、カラン、チャリン、カラン・・・なんだよ！

故障かよ・・・そんなら、書いて置くとか出来んのか！
だから、今日は、洗車機の利用者が多いのか？ここの洗車機は、旧式タイプで、車好き、洗車好きの人間なら、利用をためらう代物で・・・
普段、あまり利用者は居ないような・・・
気のせいか、今日はそんな洗車機の利用者が多いような・・・
もしかしたら、ブースの機器が故障しているので、仕方なく利用者が、洗車機に・・・流れたのか・・・

そんな図式が私の頭の中に・・・

それより、どうするんだ。この泡だらけの洗剤液。。。

もったいない。私は、洗車ブースから車を出し、トランクフードの上に積もった砂ぼこりを見るとためらいもあったが・・・
泡だらけのスポンジを、車に走らせていた。
多少の、傷は仕方ない。１２年落ちの軽自動車だ。今更なんだ。
そう自分に言い聞かせていた。あらかた終わったら、そこの水道と、バケツを使って・・・

ん。なんだ、このガキどもは、洗車機の前に、大型セダン（いわゆるVIPカー）を後ろから、突っ込んで・・・
トランクから、ホースを取り出して・・・

このくそガキども、そんなことしたら、私が、バケツで水を掛けられんじゃないか・・・お前ら、ホースつないで洗車するのは禁止って書いてあるのが読めんのか・・・って言うか、お前らみたいな奴がおるから、そんな事書いてあるんじゃ！

と、心の中で叫ぶ・・・小心者の私。
とは言え、彼らと、私の違いは、ホースを使って堂々と洗うか、バケツで、ちまちま洗うかの違いで・・・言い訳を言わせて貰うと、機器の故障を事前に知らせてくれたら・・・こんな事にはならずに・・・

私は、そいつらが居るので、泡だらけになった手を流す事も叶わず、雑巾で手を拭いて、同じく泡だらけになったビートに乗り込んで、近くの公園に向かう。

人気もまばらの公園の横に車を止めて、公園の水道を拝借し、バケツでビートに水をかける３０男の私。とても、惨めな気分。

流し終わり、ビートを自分の住まいの貧乏アパートの横にもって来て、バケツ片手に、粘土クリーナを、こすりつける。
もう、投げやりである。それにしても、鉄粉やら、砂だかわからないけど、凄い突き刺さってる。しかし、ホースの使えない環境では、限界が・・・

途中で、諦め、ワックスを掛けてみた。下地がイマイチなので、仕上がりも、まあそれなり。
それにしても、ホース片手にのんびりを愛車の洗車をするというのは、戸建住宅に住む人の特権なのか？貧乏アパートの二階に住む私には、夢でしかない。
そう言えば、ドイツなんかでは、環境に配慮して、排水設備の整った洗車場でしか、洗車してはいけないらしいと何かで読んだ事がある。洗剤垂れ流しはいけないと言うことだろう。

日本でも、昔は、洗車なんて、家の前で出来たんだよ、なんて時代になるのだろうか・・・
そうなる前に、まったり洗車したいものです。