賢治と農

2021/01/30(土)08:18

(Wikipedia)賢治に影響を与えた、1人目のアレニウス

(考察)賢治とアレニウスと土壌分析(19)

スヴァンテ・アレニウスは、宮沢賢治より約40才年上のスウェーデンの化学者です。 スヴァンテ・アレニウス https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%82%B9 酸性・アルカリ性の定義を定めたり、イオンの理論を確立してノーベル化学賞を受けたり、化学反応の速度を予測するアレニウスの式を発見した物理化学の創始者の一人であり、化学史の巨人です。現代でもコンクリートから抗ガン剤の製造までアレニウスの業績を引用しないと論文が書けないほどです。 本業の化学のほかに、二酸化炭素による地球温暖化効果を発見したり、宇宙の成り立ちや、生命の起源についての著作もあります。 賢治の活動も文学も、アレニウスに大きな影響を受けました。 賢治は石灰による酸性土壌の改良に取り組みましたが、そもそも酸性とは何か、決めたのはアレニウスです。 詩にも何回かアレニウスが登場します。また、グスコーブドリの伝記は、アレニウスの地球温暖化理論を文学に応用した、世界でも著しく早い事例といえます。また銀河鉄道の夜の宇宙観はアレニウスの影響を強く受けています。 なお、スヴァンテ・アレニウスと血縁関係にあるオーロフ・アレニウスも土壌の石灰による改良について研究した偉大な農芸化学者で、賢治の農村での活動に大きな影響を与えています。たいへん、紛らわしいので、注意が必要です。 オーロフ・アレニウスを取り上げた論文 https://plaza.rakuten.co.jp/kenjitonou/diary/202012050000/ #宮沢賢治 #スヴァンテ・アレニウス #アレニウス #地球温暖化 #アレニウスの式

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