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賢治と農

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2021.06.21
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青空文庫 「或る農学生の日誌」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/45471_36075.html

前回、主人公が農業用水の番をしていると、水を勝手に使う人物が現れました。
当然、主人公と口論になります。

「何をするんだと云ったら、なんだ、農学校終わったって自分だけいいことをするなと云うのだ。ぼくもむっとした。何だ、農学校なぞ終っても終らなくてもいまはぼくのとこの番にあたって水を引いているのだ。それを盗んで行くとは何だ。と云ったら、学校へ入ったんでしゃべれるようになったもんな、と云う。ぼくはもう大きな石をたたきつけてやろうとさえ思った。」

小学卒が当たり前の当時の農村で、高等小学校を卒業し、農学校に入る人はごく一部でした。花巻女学校の女学生からは「桑っこ大学」と揶揄された花巻農学校ですが、農村では羨望の的でした。現在の中学3年から高校2年生にあたる三年制の学校でした。

「 けれども権十はそのまま行ってしまったから、ぼくは水をうちの方へ向け直した。やっぱり権十はぼくを子供だと思ってぼくだけ居たものだからあんなことをしたのだ。いまにみろ、ぼくは卑怯なやつらはみんな片っぱしから叩きつけてやるから。」

卑怯なやつらを叩きつける、という表現は、この時期の作品によく登場します。このころ賢治には、社会の悪に対する怒りがあったのかもしれません。

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最終更新日  2021.06.21 06:22:06
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