2005/02/27(日)14:30
キャリアの”ドリフト”
車のラリーレースなどで出てくる「ドリフト」という言葉。
自分がまっすぐ行きたいのに車が横滑りする。
それをハンドルをしっかり握って、走行を建て直し、まっすぐにする。
キャリアでもそんなことが言えるようですね。
近頃は、若く優秀な人がマスコミにも出てきて、そんな情報に乗せられて、
「私もそうなりたい」と思い込んでしまう。
「目標」としては非常にいいことで、目指していくのはいいですね。
しかし、そんな人でもすべてのことが上手くいっている訳ではなく、
環境にあわせながら自己実現していっているんですね。
その中味は、自分のしたいことを100%できているのではなく、
一時は自分が行きたいところではない方へ一旦身を預けながらも、
自分自身をしっかり持ち続けて、時がくれば自分の道へ戻していく。
それがまさに”ドリフト”なんですね。
これから就職する人たちも、そんなことが言えます。
行く業界は違えど、結局仕事でやることは同じなのかもしれません。
広告代理店でコピーライティングをしたい、というのと
人事で求人広告のコピーを考えるのは同じプロセスを踏むでしょう。
ターゲットをクライアント・関係者に確認、方向性のコンセンサスを取り、
ターゲットを決めて、広告を打つメディアを決めて・・・など。
それ以外の仕事でも、することの目標を定め、スケジュールを立て、必要に応じて周りを巻き込み、コミュニケーションをとって、
また、クライアントや外部の協力会社があって、達成させるために
実行していく、という一連の流れですね。
また、自分の行きたくない方向へ行きつつも、その流れの中で、
できることをしっかりやり、その先にあるものを見つめていく
ことができれば、結果的に自分の世界が開けていくものかと思います。
もし、仕事に諦めそうになっている人、これは自分のやりたいことじゃないと不満に思っている人がいたら、
そのように仕事ができればいいのではないでしょうか?
ちなみに私は、芸大卒で今人事の仕事をしています。
学んだことと関係がない? いえ、講義の中で学んだ、
マーケティング論やターゲットのセグメントなどの知識、
ブレインストーミングの手法、ゼミで他のメンバーと一緒に行った制作など役に立っているものばかりです。
私はこれまでまさに”ドリフト”してきましたが、今が最も充実しています。