<2015.3.8>
本記事修正
10速ハブに11速スプロケットを入れることは不可能であることはすでにプレスリリースのとおりだと思いますが、なんとかして10速までのホイール資産を生かしたいと思っている人もいるはずです。
新型CS-9000(11S)の設計寸法を得られている情報から計算してみました。
<考察>
11速になることによって総幅が1.85mm広がることがわかっています。
スプロケットの総幅は以下の式で求められます。
スプロケットの総幅=(スプロケットの厚み×Y速)+(スペーサーの厚み×(Y-1))
まずは、CS-7900。

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【10速】CS-7900
(1.6×10)+(2.35×(10-1))=37.15mm(総幅)
したがって、CS-9000の総幅は37.15mm+1.85mm=39mmとなります。ピッチは3.95mmです。
11Sのスプロケットの厚みは1.6mmで10Sと同じであると発表がありましたので、スペーサーとピッチは以下のとおりです。
【11速】CS-9000
(1.6×11)+(X×(11-1))=39mm
X=2.14mm → 実際は2.18mmでした。
スペーサーが2.14mm2.18mmでピッチが2.14mm2.18mm+1.6mm=3.74mm3.78mmとなります。
10Sフリーハブに11速スプロケットをそのまま載せるのは無理です。
結論から先に言いますと10Sフリーハブに11速スプロケットから1枚間引いて10速スプロケットにしてロー側にスペーサーをいれれば、11速の環境下で10速として使えるはずです。
1速間引く方法としては、11Tから始まるスプロケットを使用し、11Tを取り外し、12T~のスプロケットにします。この際ロックリングを12T用にすればOK!
(たぶん、12Tは全て共通部品かと推測され、ロックリングがつけられるはず。)
リアディレーラーは一番ロー側が使えないように調整します。(電動は大丈夫か?不明。)
<奥に入れるスペーサの厚み>
11速のスプロケットから1段分を引いた総幅(11速スプロケットを10速に1枚減らしたモノ)と10速スプロケットの差がその厚みですから・・・。
10速の総幅-((11速スプロケットの総幅)-(11速のピッチ))
37.15-((39-3.743.78))=1.89mm 1.93mm
約1.9mmなので、マビックのホイールに付属しているスペーサー(1.75mm)が使えるのではないかと思います。0.15m程度の誤差はシマノのリアディレーラーの場合、ガイドプーリーに左右に遊びがあるので大丈夫かと思われます。
たとえばシマノの従前のフリーホイール(8速~10速対応)には、マビックスペーサー1.75mmもしくはシマノ1.85mmのスペーサー+シマノ1mmスペーサー不要でした。+11sスプロケット(トップギヤを取っ払った実際は10速スプロケット。)をいれます。
WH-7800など、10S専用フリーホイール1mmのスペーサーが必要はないはずです。8S・9S用フリーには、3.0mmのスペーサーのみでも行けるかもしれません。8S用のギヤ間座がちょうど3.0mmです。
7800シリーズの10Sアルミフリーには、形状が違うためまったく11Sフリーはつけられません。

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実際のモノが手元にあるわけでないので、だれか9000系DURA-ACE買ったら、試してみていただけないでしょうか?
トップギヤの11Tを取ってしまうのはもったいないですが、素人には11Tは重過ぎて使わないわけですし、12Tトップで十分なのではないでしょうか?
(なお、あくまで想像の域なので、実際できるかは一切責任は負えません。)
<2015.3.8>
実際、実験してみました。
http://plaza.rakuten.co.jp/kenken34/diary/201503080000/