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悠々翁の真面目な放談

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2015.03.19
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カテゴリ:時事評論
「見たことのない戦争」が始まった
日本国家はテロ戦争国家になっていた!(文芸春秋4月号:半藤一利・徳岡孝夫への論評)

(1)宣戦布告なき戦争参加
イスラム国打倒をめざす軍事同盟である有志国連合に日本国家も参加していることが報じられている。いつ、どこで、日本国家の参加が決定されたのか?経過を見ると10月に米国務省のHPで有志国連合参加リスト60か国の中に記載されており、その後日本政府が追認した形となっている。国会での合意もなく、国民に隠れて安倍政権は参加を決断したようだ。国民の誰一人知らない“理不尽な”政治決断である。
有志国連合参加は日本の戦後史を画する出来事であると思われる。私たちはいつの間にかテロ戦争の当事者国家になっていたということだ。この問題はもっと広く国民論議に付すべきであり、密かに参加し、あとで追認するような性格のものではない。
端的に言えば<宣戦布告なき戦争参加>である。
テロ反対との大義があれば、何でもありか?議会の決議も討論も、メディア報道も、世論も知らない“事実上”の軍事同盟参加は憲法違反である。安倍政府の暴走であり、壊憲行動だ。
私は新聞報道を見た時に、すぐに、戦前の中国への侵略戦争は“宣戦布告のない戦争”であったことを思い出した。第二次世界大戦では、日本国家はこの中国戦争の泥沼の上に、対米戦争に突入した。1941年12月8日のことである。米国に対しては宣戦布告がなされた戦争であった。だから、日本国家はまた同じ誤りを繰り返そうとしているのではないかと強い怒りを覚えた。
「見たことのない戦争が始まった」という見出しは危機を深める日本政治の病理を鋭く暴き出している。私は共感をもってこの対談を読み終えた。

(2)こんな戦争は体験したことがない
徳岡:イスラム国が出てきて、私は戦争というものが分からなくなりました。彼らが始めたことは(従来の戦争とは)何か違う戦争です。彼らはインターネットを通じて何の同情もなく人間を殺す映像を流しています。これは新しい戦争のイデオロギーです。今までのように、宣戦布告があって、軍隊が「それっ」という感じで出撃してーというものではないし、そもそも戦場がない。お互い気を付けないとドアから一歩踏み出したら何がやってくるかわからない。こんな戦争は体験したことがない。今度の戦争は何万人だろうと、何千人だろうと関係ない、人数なんか問題にならない戦争が始まったと思う。
だから、何が勝利を意味するのか、敗北を意味するかがはっきりしない。それは人間ではなく、神が問題だからです。
半藤:私たちはイスラム教については余り教えられなかった。十字軍は教えられたが、キリスト教徒が蛮族を退治した話として教えられた。野蛮な宗教として教えられた。イスラム教に対する理解のなさは、ずっと変わらない。
1989年昭和天皇が崩御されたとき、ソ連がアフガニスタンから全面撤退します。この時イスラム原理主義者たちは「われらは蛮族を追い出した。信仰の勝利である」と宣言。彼らはイスラム教徒がまとまってやれば、西欧文明に勝てるのだという自信を得たのではないか。
日本はこのことにずっと鈍感でした。
徳岡:その時から人よりも神が大事な世の中になったのです。あの“黒装束”の男も「神を語ることによって自分は人質とは違う次元にいると思うから冷静にできるのです。これは、われわれを宗教戦争の時代に戻す行為です。
最近はドローンという無人攻撃機が使われています。指導者なり聖職者なりの顔、仕草、歩く癖などで相手を確認したら、音もなく飛んできて弾丸を発射して殺す。沖縄が経験した鉄の雨が降ってくるような戦争はもうないのです。これも新しい戦争なのです。
半藤:戦場が実際どういう形で闘われているのか、よほど想像力を発揮しても間に合わないのではないか?日本人にはリアリティーがない。
このリアリティーのなさはどこから来るのか?戦争は一国対一国のものではなく、まわりを巻き込んだ連合軍で闘われるようになったこと、長期戦総力戦になったことなどに対して理解がない。
1989年イスラムが目覚めたと言いましたが、この年は世界が変わった年でした。天安門、ベルリンの壁崩壊、東欧市民革命です。この時日本は何をしていたのか?12月に株価は38915円を付け、バブル経済の真最中でした。バブルがはじけた後も、1995年地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災があり、日本人の目は国内にくぎ付けになり、世界の急激な変化に向かわなかったのです。
半藤:イスラム国をタリバンやアルカイダといった時代錯誤のテロリスト集団と同じように考えたらとんでもないことになる。厳格な戒律があります。しかし、非戦闘員の住民を保護し、食料の配給やワクチンの接種もしている、孤児の相談所も設けている。これは国家と見た方がいい。
半藤:結局我々は20世紀の戦争しか知らない。国境線によって区切られた国家があって、国益の衝突があり、外交交渉があり、それが行き詰まっていよいよ戦争になる、そういう形の戦争です。
それが変わったのはいつごろから?1999年3月のNATO軍がコソボを空襲した時から。国連安保理事会の決議を得ないで人道主義のためにすると言って始めたものだ。それまでの国際法や慣行を無視して始めた戦争でした。ここから21世紀の戦争が始まったのではないか。それが具体的に出たのがイラク戦争です。アメリカはテロの脅威に対する自衛だと言って先制攻撃をしたわけですが、それも国際法を無視した戦争でした。20世紀型の戦争は姿を消しました。
イスラム国との戦争はさらに厄介な状況が生まれました。
当然これは国家間の戦争ではない。敵と味方の間に境界線がない。敵は国内にもいるのです。
これは人類がよほど考えないと、とんでもないことになるかもしれません。
徳岡:まだ、イラク戦争までは一応理解できます。世界貿易センタービルを破壊した敵を倒す。しかし、今回は、どうにも理屈が付かないのです。
半藤:そうなんですね。この時、想像することを省略して、単なる憎悪とか報復とかいう感情に身を任せて、安易に戦争を語るようなことになると、これは物凄く危険なことになるのではないか。もっと想像力を働かせて、その危険性に対して本気で考えないといけない時にきているように思います。
私たちはもう85歳。このまま早くあの世に行きたいと言わざるを得ない。とにかく新しい次元の出来事が起きていることだけは、皆に感じてもらいたい。

(3)日本国家はイスラム国と闘えるか?“後方支援”は迂回型戦争参加だ
「今、そこにある危機:テロと戦争」(東洋経済3/14)の特集では冒頭次のように言う。
「徹底的な敗戦から70年。これまで日本は幸いにも戦争をせずに来た。だが、今や隣国との緊張関係に加えて、テロの脅威が日本人の安全を揺るがす。テロと戦争の境目が曖昧にある世界で、気が付けば日本もその当事者になっていた。今、そこにある危機を真剣に考える」。
ところで、現在の法制で日本国家はイスラム国と闘えるか?
集団的自衛権による武器行使は「我が国の存立が脅かされる」等の三条件の制限があり無理だ。米軍の要請があっても有志国連合が行っているイスラム国への空爆は国連決議に基づいていない。自衛隊は参戦できない。
では後方支援は?「後方支援は武力行使ではない、国連決議がある場合でも、そうでない有志連合の場合でも、憲法上は可能だ」(安倍首相)。つまり、後方支援目的であれば、政府の判断で自衛隊を派遣できる。つまり後方支援は迂回型戦争参加だ。
安保法制の整備は、支援対象や期限を区切った対応ではなく事態が発生すればいつでも自衛隊を派遣できるようにしたいとの考えで恒久法制定がはかられ、国連決議も不要、武器使用基準の緩和、ガソリン空輸や弾丸補充支援、日本の海外軍事基地の建設など、7月閣議決定の内容に沿う点だ。つまり、法制化されるとテロ戦争への海外派遣・武力行使がなし崩し的に行われる可能性が高い。

(4)憎悪の連鎖を絶て。平和貢献策で国際支援を
同じ東洋経済の特集では「テロとの戦い方」の項で「米軍支援よりも平和構築活動で日本は貢献を」(荒谷卓:明治神宮武道場至誠館館長:元陸自特殊作戦群群長)との主張があった。
「ハイテク兵器に物を言わせる米国型のテロ戦争は抜本的な解決にならないし、テロの原因をより助長する。日本はそれと一線を画し、テロの原因を解消するための社会復興支援活動にあたればいい。米軍の後方支援だけが能ではないし、日本の主張を米国も否定はできないはずである。テロの根本にある格差は市場経済のグローバル化がもたらしたものだ。日本企業もその当事者だ。自分の経済活動がイスラム国の問題と直結しているということについて、日本人はもう少し当事者意識が必要だ」
自衛隊経験者の中にもこうした主張をする人がいたのでびっくりだ。(3月18日記)






Last updated  2015.03.19 09:14:10
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