おもしろき こともなき世を おもしろく 

2011/03/04(金)00:20

風狂狂客起狂風

名言・名文(16)

    風狂狂客起狂風   来往婬坊酒肆中   具眼衲僧誰一拶   画南画北画西東  風狂の狂客、狂風を起こす 婬坊、酒肆の中、来往す。 具眼の衲僧、誰か一拶す、 南を画し北を画し、西東を画す。  一休宗純 『狂雲集』 (超意訳・直訳) 戒律なんぞは全く守らない、気が狂ったような私が、激しい風を巻き起こす。 酒屋や遊郭を行き来している(酒を呑み、女色を犯してる) 本質を見抜く見識をもっていると自負する禅僧よ、誰でもいいから一つ私を推し量ってみろ 南をはっきり区分したり、北を区分したり、西東を区分するようなものだ (方角をはっきりと区分できるはずがない。それと同じで私の本質は見極められまい。) 酒肆(しゅし)  ・・・酒を売る店。また、酒を飲ませる店。酒屋。 風狂(ふうきょう)・・・常軌を逸した行動(戒律破りなど)を破戒として否定的にとるのでは              なく、悟りの境涯を現したものとして肯定的に評価した用語である。 具眼(ぐがん)  ・・・物事の本質を見抜き是非・真偽などを判断する見識をもっていると。 衲僧(のうそう) ・・・衲衣(のうえ)を着けた者の意で、特に禅僧のこと。              衲子(のうす、のっす)と同意。 拶         ・・・迫る、という意。押す意の「挨」と合わせ「挨拶」となるが、本来、             禅家で門下の僧に押し問答して、その悟りの深浅を試すことらしい。 画(かく)す   ・・・物事をはっきり分ける。区分する。(一線を画す など) 一休 宗純(応永元年(1394)~文明13年(1481)11月21日) 室町時代の臨済宗大徳寺派の禅僧。狂雲子、瞎驢(かつろ)、夢閨(むけい)などと号した。 後小松天皇の落胤とされいる。(一休の墓は宮内庁の管轄らしい。) 室町時代の茶人で「わび茶」の創始者と目されている人物村田珠光の参禅の師という説も。 著書に『狂雲集』『続狂雲集』『自戒集』『骸骨』など。 以前の一休の記事( No.1 NO.2 ) 先日の閑吟集で思い出したので、一休さん。 型破りで大好きな人物。 彼の奇行は、上辺だけ調え、その実は腐敗しきった僧たちを糾弾するための、 偽善ならぬ偽悪だったのではないかという説もあるらしい。 今日の言葉は、まさしく、他の禅僧に対する挑戦状の趣がある。 いや、趣なんて軽くない、はっきりとした挑戦状。むしろ宣戦布告だったのかもしれない。 風狂の狂客、狂風を起こす 私たちも、ちまちま細かいルールや慣習を無視して、思いっきり暴れてみますか?! 特に、社内の慣習や前例、業界の商習慣、なんてぶち壊す勢いが必要かも。 ただ 婬坊、酒肆の中、来往す。こっちの方はお奨めしませんよ。自己責任で!程ほどに!笑        

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