2006/09/02(土)17:01
痛みを探してしまう そのわけは?
「もう10年も腰痛と戦ってきました。そして左足のシビレとも。病院では神経が悪戯して痛みが出るって言うんですよ。坐骨神経痛なんですって・・・」
70代後半になる女性は、問診の際に静かにそして上品に語りだした。
この一週間で三回通ってもらったが、施術前の検査で変化が起きた。
立った状態でゆっくりと反ってもらう。
初めての時は、全然反ることが出来なかったが、一回目の施術が終わってから少しだが反れるようになっている。
次にゆっくりと屈んでもらう。
屈み始めて直ぐに腰に痛みがある。
これは毎回施術を終えると取れるのだが、次に来るときには戻っている。
今日四回目施術。
本人曰く、日常の症状は余り変わらないと言う。
施術前に検査をおこなうと、痛むことなく屈んでいる。
本人は「あれ、変ですね。痛みが無いです。」と言って何度も繰り返す。
私が「痛みを探さないで下さい」と言うと、「本当を探さないと痛みがわからないは!」
と笑って話す。
そして「そう言えば左足の痛みも昨日・今日と無いかもしれないは」と思い出したように言う。
まだまだですが、確実にからだは変わっていますね。
痛みを忘れてしまう。
痛みを探して、何故か自分は痛いんだと確認しようとする。
当院ではよくあることです。
自然形体療法って、不思議な療法です。