仏陀の言葉「真理は一つであって、第二のものは存在しない。
その真理を知った人は争うことはない」から学ぶべきことに触れて
見た。言わんとするところは、過去や未来にとらわれず、「今」を
ありのままに見ることが必要と言うことである。
このことを経営やそのほかのことに当てはめて見たらどうだろうか。
経営の面では、責任者として何等かの局面に直面したときいに正しい
判断を下すためには、ますは私利私欲など不用なことは一切なくして、
客観的に全体を見つめて、最も良い方向にもっていける可能性のある
ものを決めて実行するであろう。
その他のことについても、何事でもそのとき選ぶべき道はそんなに
多くはないものである。いくつかの選択肢があったとしても、冷静に
客観的に見ると、殆どの場合、一つのことに絞られてくるものである。
ところが、欲が絡んだり、人情が絡んだりして、外部の声に惑わされ
ると、他のものも魅力的に見えてきて、ついには、一つの真理を貫く
ことが出来なくなり、失敗の方向へ進むのではないだろうか。
何事に拘わらず、決断を必要とするときは、欲の糸や人情の糸に
とらわれることなく、一つの真理を貫くことの重要性を示唆している
ように見える。