DJ Kennedy/life is damn groovy

2011/09/14(水)22:31

Diary(2): September 13th, 1998 - 1

Diary(7)

1998年9月13日 パーティやゴルフの約束がない日曜日は、ゴルフレンジで早朝練習と決まっている。午前6時、ニュージャージーの練習場に到着すると約200球入ったバケツを二つ買い、私はセバスチャンのひとつ前のスポットで練習を始める。13年経った今、ただ驚きを持って回顧するばかり。 そんなことより、話はゴルフの後である。 練習が終わるといったん家に戻り、シャワーを浴びてからランチに出かける。そしてその帰り。 普段は滅多に行くことのない隣町の日本食料品店。日本人経営ではないので、韓国や中国の食材が中心で、韓国のレンタルビデオなども置いている。狭い店内に所狭しと、将にドン・キホーテにいるみたい、品物が犇めき合っている。 この日は、以前知人の韓国土産として頂いたお菓子を探しに行ったのだった。日本は韓国とはお隣同士だからご存知の方も多いだろうか、中心にナッツやゴマなどがキャラメルコーティングされたもの?それを純白の糸のように細くした飴で幾重にも包んだ小さなお菓子。                     これこれ!「???=クルタレ」              結局このお菓子は見つからず、店内をしばらくのぞいてみることにした。 日本食材がたくさんある。しかし。 まず最初に目についたのは、日本製のマーガリン。箱から出された状態で、冷蔵庫にも入れられず韓国海苔の横に陳列されていた。ええ?いいの?って感じである。ご丁寧に、ざっと20個ほどのマーガリンが全て箱無し。これってもしかして、 「賞味期限の隠蔽」 その他に理由は考えられない。まずドギツイ洗礼を受けた私達は、思わず目を逸らす。が、ジャブは続く。マーガリンの横には、何故だか一個一個ビニール袋に入れられた納豆、そして冷凍であるはずのえびシューマイ。全て同じ棚に積まれているのだ。納豆もシューマイも、触れてみると冷気はなく、一体中身がどうなっているのか、何を売っているのか店主は分かっていないのか、などなど疑問は膨らむ一方。普通なら、ここで店主に「これら全部、食べられませんよ!」と言うのだろうが、まだまだ予期せぬ珍品があるのではなかろうか?ここは食べられないもののワンダーランドだ。 店のつき当たりに大きなフリーザーがあり、店で仕入れているらしき生肉や飲茶用の冷凍大根もち、日本の焼きそば、お味噌、そしてその横には、日本に昔からある「オロナイン軟膏」が凍っていた。まさか食べ物だと思っていたか?狂ってる。こんな楽しいアトラクションは久し振り。 つき当たりを左に曲がり、店内の散策は続く。中国産のものは漢字でだいたい見当はつくがハングル語は紙の上に書かれた迷路のようで殆ど全部が同じに見える。大学時代、Seoulから留学していた友人が私の日本名をハングル文字で書いてくれたが、やはり全部同じに見えてしまった。 その店には、食品のみならず日用品も、ある意味豊富に揃っていた。日本のコンビニのように本や雑誌もあった。そして、本棚には、ハングル文字の本と一緒に日本の「ほんだし」、「天ぷら粉」、「プリッツ」の箱入りも並んでいた。まさかそれらを本だと思ってはいないだろうが、並べる意味が分からない。少し進むと、スリッパ、茶碗、アイロン、中身が溶けて液状になったベビーチョコ。段々とこちらの常識が破壊されていくような気持ちになっていく。 そして、日記に書いた言葉。 「私は見つけてしまった、小さなXXXXXXXを。」             長くなってしまったので、続きは明日。またいらしてください。                      これから仕事。また徹夜だ・・・。             

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