がんは感謝すべき細胞です。

2007/12/24(月)09:56

「ガンは感謝すべき細胞です」の原点 肉食過剰 

健康・生活(198)

森下学説を要約しますと、 私たちの食べた食べ物は、一連の消化作用を受けて、小腸の壁(繊毛細胞)に摂り込まれる過程で赤血球(血液)に生まれ変わる(これが腸造血説)、 この赤血球は血管を経由して全身の組織に運ばれ、そこで組織細胞の誘導を受けて融合発展し、核を作り体細胞へと発展する(これが細胞新生説)、となります。 学会でも認められず、国会証言も無視され、森下博士は日本赤十字・血液センターを退職して、「お茶の水クリニック」を1970年に開設して、臨床の場で、自説に基づいた「医療」を始めました。 つまり「ガンは血液の汚れによる全身病ですから、穀物菜食を中心とした食事療法による治療」ではあります。 森下博士の著書「浄血すればガンは治る」から引用します。  現代医学がガンを治せないでいるのは、「ガン征圧」「ガン撲滅」などと叫んで、この安全弁でもある腫瘍を破壊する治療法がとられているからである。 現行の外科療法も、化学療法も、そして放射線療法もまた、転覆路線を突っ走っているのである。                                 (中略) 私はガン治療のために、またその予防のために、 1・精神療法 2・食事療法 および3・理学療法が試みられるべきだ、と考えている。 これらはいずれも浄血療法であるが、ここで、それぞれについて簡単に説明を付け加えておこう。 (精神療法については前回述べましたので、今回はその続きを引用します) 次に、精神的な問題と同様に重要視しなければならないのが、食物である。 ガンになる体質、ならない体質の違いは、この食物の質によって大幅に左右される。 実際、ガン患者の好む食事内容には、一定の傾向があって、外国では肉食過剰、本邦の都会でも肉食過剰である。 人間、特に東洋人の体のつくりは、植物性の自然食向きにできあがっているから、自然の秩序に即したこの食性を守っている限り、まずガンにいかかる心配はないし、またこの自然な食性を確保してゆくことは、その治療のためにも必要なことなのである。 そして、初期のガンには節食や絶食が極めて効果に作用する。 ここで少しばかり断食の効用について触れておこう。 だいたいにおいて、現代文明病の真の原因は、「美食の過食」である。 わかりやすくいえば、うまいものの食い過ぎが、数多くの病気を引き起こしている。 従って、まず大部分の病気は、素朴食(自然食)を少食するか、できなければ思い切って断食すればよくなる。 「食べないことは体を弱らせる、毒である」という機械論的な一般通念には、根本的な反省が必要だろう。 私は、かねてより「断食はマイナスの栄養である」と唱えてきたが、この点をよく理解してほしい。 実際、断食時には、解毒と若返りの生体反応が起こる。それは「選択的な自浄作用」といってもよいだろう。 体内における病的な組織、例えば、炎症や腫瘍などの組織が次々に破壊され、体外に排出されていく。 それゆえ、適正な時期、断食した生体には、健康な組織細胞だけが取り残されることになるわけだ。 そして、断食後、正しい食事、すなわち玄米雑穀・葉根菜食をとることによって、この崩壊し、排泄されたあとの病的組織空間は、健康な細胞によって充足され修復されるから、健康と若返りの効用が見られることになる。 自然にガンをこしらえる純系の動物たちは、もはや生命力のない人工の固形飼料を、幾世代にもわたって大量に与えられている。 人間においても、事情はまったく同じである。 これら純系動物のガンの発生を抑制する方法は、極めて簡単だ。 それは、固形飼料を自然の植物性食事に変えたり、また与える量を削減したり、断食させたりするだけでよい。 われわれ人間のガンにおいても、基本的には、まったく同様な態度で臨むべき事項なのである。                   (引用終了) ここで森下博士は、 「生命力のない人工の固形飼料を、幾世代にもわたって大量に与えられている。 人間においても、事情はまったく同じである」と記述しています。 世界に誇る日本の伝統食である「穀菜食」を捨てさせられた戦後の日本人は、 「人工の固形飼料を、幾世代にもわたって大量に与えられている」ということです。 つまり、日本人が自分で自由な意思で「選択」したのではなく、「与えられた飼料」を食べるしか自由がなかったということです。 この「与えられた飼料」とは「肉・卵・牛乳・白パン・白米」であります。 まさに「奴隷の自由」です。 更に言うのであれば「奴隷に自由など存在しません」。 与えられた「自由」など、「自由」ではありません。 「奴隷解放」に対する森下博士の「処方箋」は、次回、掲載させていただきます。                         

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