2008/03/25(火)06:59
「乳離れ」は終わりましたか?
お乳(母乳)が必要なのは、人間の赤ちゃんが離乳期を迎えるまでです。
それまでの間、赤ちゃんは自分に必要な栄養を母乳から吸収します。
乳の成分であります乳糖を、グルコースとガラクトースとに分解させるラクターゼという消化酵素があります。
このラクターゼの分解作用によって始めて、母乳は赤ちゃんに必要な栄養を与えています。
さて、歯も揃い、固形食を食べられるようになりますと「離乳」となります。
赤ちゃんが、いつまでも母乳を飲んでいますと、「吸乳刺激」によって分泌されるホルモンが排卵を抑えてしまい、次の子の妊娠ができなくなります。
人類繁栄・子孫繁殖のための「自然の摂理」です。
「離乳期」に入りますと、ラクターゼも分泌されなくなります。
これは人間の生理が強制的に「離乳」へと導くためです。
離乳期に入りますと、ラクターゼが分泌されないのですから、母乳をいくら飲んでも栄養として吸収されません。
つまり母乳は必要の無いものであり、異物・有害なものと判断され、急いで排出されます。
これが下痢です。
まして、「牛の生乳」を化学的に加工し、高温瞬間殺菌された「牛乳」は「化学物質」「有害物質」として排出されます。
ですから、牛乳を飲むと、おなかの中がゴロゴロしたり、下痢をする人がいますが、これは至極当然なことであり、人間の正常な生理です。
ここに例外があります。
穀物が栽培できない風土の中で、やむを得ず、代用食として肉食をしなければならなかった人たちです。
この人たちは古くから肉を食べ、それに付随して牛や羊の乳を飲むようになり、離乳期を過ぎても、、ラクターゲがある程度分泌されるようになりました。
肉は腸内で腐敗してしまいますので、これを早く排出してしまうため、腸が短くなり、下剤として乳を必要としています。
日本人が、離乳期後も乳を飲むようになりましたのは「明治」以降です。
日本人の生理は、このような短い間では変わりません。
「離乳期」が来ましたら、ラクターゼは分泌されません。
さて、貴方様は「乳離れは、もう、終わりましたか?」
「自立」していますか?
離乳期を迎えましたら、母乳も「有害」です。
まして「牛乳」は小牛も飲まない、化学物質である毒物です。
私が更に若かったとき、牛乳は「完全栄養飲料」と聞かされ、普通に飲んでおりました。
12年ほど前から、私は、牛乳は勿論、乳製品を飲食しておりません。
とはいうものの、夏の暑い盛りには、ソフトクリームを2.3回食べています。
さて、現在、一般的に市販されています牛乳は、高温瞬間殺菌法で製造されております。
牛乳が商品として流通するためには「ある一定期間、腐らない」ことが必要です。
そのために殺菌しなければなりません。
更に「より早く大量に」ということで超高温瞬間殺菌になりました。
つまり、殺菌、それも超高温ですから、無菌状態となり、人間に必要とされている乳酸菌もありません。
その上、生乳中にあったビタミンやたんぱく質も変形したり、壊されています。
最早、牛の乳ではありません。単なる化学物質です。
☆ カルシュウムは、どこへ行ってしまったの? ☆
離乳期以後、乳糖はグルコースとガラクトースとに分解されないのですから、牛乳に含まれているカルシュウムは人間の体内には吸収されません。
それだけではありません。
牛乳にはカリウムが多く含まれています。
一方、カルシュウムが骨に定着するためには、ナトリウムが必要です。
ところが、カリウムとナトリウムは相対立し、犬猿の仲です。
ですから、牛乳にカルシュウムが含まれていても、牛乳中のカリウムが、体内にあるナトリウムを追い出してしまい、それと一緒に、カルシュウムも抜けていきます。
つまり、他の食べ物から摂取されたカルシュウムも排出してしまいます。
結局、牛乳を飲めば飲むほど、カルシュウムが不足となり、骨はやせ細り、骨粗鬆症になりやすくなります。
牛乳をしっかり飲んでいる子供たちに骨折が多く、世界で最も牛乳の消費量が多い、北欧の人たちの骨折率は、日本人の4~5倍であるという事実が証明しています。
骨粗鬆症になる人に、牛乳愛飲者が多いことは数多く報告されています。
私たちに必要なカルシュウムは、昆布やワカメなどの海藻類から摂取するようにしましょう。
☆ 美味しいですよね!ヨーグルト? ☆
ご承知のように、ヨーグルトやチーズは、乳糖がグルコースとガラクトースとに分解されている乳製品です。
ここで問題となるのが、分解されたガラクトースです。
ガラクトースは、ガラクトキナーゼなどの酵素によってグルコースに変換されて始めて私たちのエネルギー源となります。
残念ながら、この酵素も離乳期になりますと分泌されなくなります。
行き場を失ったガラクトースが、目の水晶体に定着し、白内障の原因となります。
もともと、日本にはヨーグルトを作るのに必要な「菌」は存在しません。
全部、輸入物です。
つまり、日本人に必要ないから無いのです。
必要のないものは「有害」なものです。
私たちは風土と一体です。風土が生んだ食べ物を食べましょう。
因みに、ブルガニアには、ヨーグルトを作る「菌」があります。
ブルガニアに生まれ住む人たちに必要なものですから、その風土が必要な「菌」を育成します。
ブルガニアの人たちは、ヨーグルトを必要としているから、食べているだけです。
同じ、醗酵した食べ物でも、日本人に必要な「納豆」を作る「菌」は日本に存在します。
日本人に必要だから、日本の風土が育てていただいております。
「納豆」は素晴らしい食べ物です。
日本人は、毎食時、必ず、一粒一粒、良く噛んで食べましょう。
生命を生み、育んでいただいている風土に感謝。
感謝しながら、「いただきます」。
感謝しながら、「ご馳走さまでした」。