2009/07/09(木)18:13
「氣」を摂り入れましょう
国際自然医学会会長・森下博士は過去20年間、全世界の長寿郷の調査を実施されてきています。
同博士は、現地調査の結果、次の地域を「世界三大長寿郷」と名付けました。
ビルカバンバ(南アメリカのエクアドルの南端)
フンザ(パキスタンの北東部)
コーカサス(東西をカスピ海と黒海に囲まれたグルジア・アゼルバイジャン・アルメニア)
これらの業績が評価され、1984年に「世界初の新疆ウィグル地区の長寿調査」が北京政府に認可されて行われました。
そして、この地区を世界的長寿郷と認定し、「世界四大長寿郷」の一つになりました。
下記に自然医学」(主幹:森下敬一 1996年12月号)に掲載されている記事を引用します。
「(グルジア・アゼルバイジャン・アルメニア、これらの国は、人種も宗教も違うのですが、主食でありますチャパティの作りかたは変わりません)
それから東方に向かい、中央アジアを通り越して中国の新疆ウイグル自治区に入ります。
当地のカシュガル、アクス、トルファン、ホータン、こういう町においても、全く同じことをやっているのです」
「この不思議な一帯を私は”シルクロード長寿郷”と命名しました。
この東西1万キロにわたるシルクロード長寿郷において、ただ一つの共通項があります。
それは今述べたように、主食の作り方が全く同じであること。
その大事なポイントは、食事のたびに必ずその都度、石の臼で新しく挽いた材料を使って、チャパティを焼くことです。
イスラム世界ではチャパティと呼ばず、ナンといいます。
その都度挽いた粉粒でナンを焼くわけです。
その都度その都度、一回一回面倒でも粉を挽くというところが、彼らの偉さであり賢さです。
石の臼というモノは、パウダーにするためのものではないのです。
今日我々が食べているメリケン粉は、完全に死んだものです。
鉄の臼と鉄の杵を用いて完全にパウダーの状態にしますと、おそらく粉にした瞬間に氣は全部抜けてしまっているに違いありません。
食べ物は栄養ではない。
氣であります。
栄養成分から考えれば、潰したって変わらないでしょう。
けれども、氣であるゆえに、潰したらもうだめなのです。
私も当地に行っている間に何回も石臼の面を調べてみたのですが、あれは上の臼のヤマと下の臼のヤマとがすれ違う時に、トウモロコシの粒やら小麦の粒がぽんと割れるのです。
粉にはならない、割れるから、割れた部分に氣がそれぞれ残るわけです。
あれを完全にすり潰してしまったら、もうそれはカスになってしまうのです」
「こうして、私どもは新疆ウイグル自治区の調査にさらに七、八年時間をかけて、シルクロード沿いには有名なアクスをはじめ、クチャ、コルラ、トルファンなど多数の長寿郷が点在することを確認したのです。
そして、この調査に基づいて、ユーラシア大陸のど真ん中を走っているシルクロード沿いの地域こそ、本当の長寿郷であり、日本は長寿国ではないことを主張したわけです」
繰り返しますが、シルクロード長寿郷において、チャパティあるいはナンは大変重要な主食なのであります。
副食としての野菜や果物ですが、これはシーズンがありまして、収穫のない冬などは存在しないから、食べられないのです。
当然、主食のナン、つまりご飯だけになります」
引用終了
同記事には、10万人当たりの百歳長寿者の数値を紹介しています。
それによりますと、
日本は3
新疆ウイグルのカシュガルは約80
新疆ウイグルのアクスは約50
新疆ウイグルのホータンは80を越えています。
さて、4月30日「産経新聞」は下記の記事をネット上に公開していましたので引用します。
中国が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射線障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。
被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある。
5月1日発売の月刊「正論」6月号掲載の「中国共産党が放置するシルクロード核ハザードの恐怖」と題する論文で明らかにした。
高田教授は2002年8月以降、中国の核実験に伴う影響を調査した。
高田教授によると、中国の核実験は1996年までに爆発回数で46回。爆発威力や放射線量、気象データや人口密度などをもとに被害を推定した。
引用終了
中国近代化の影で、「新疆ウイグル」には漢族が大量に侵入し、その数は総人口の半分を超えています。
「近代化」「(西洋)文明化」は、「氣」のない「カス」を充満させ、
「野蛮な民族」を絶滅に導きます。
日本でも、アイヌがこの道を歩まされております。
日本の長寿郷であった「ゆずり原(山梨県)」も、街との「路線バスの開通」を契機に崩壊していきました。
実際、「野蛮」なのは、侵入してきた漢族に象徴される「文明人」であり、
アイヌを虐待し続けてきた日本人も「文明人」となるでしょう。
彼らは「その都度その都度、一回一回面倒でも粉を挽く」ことが煩わしく、合理的な、簡便な方法を「文明の賜物」と、嬉々として享受してきました。
しかし、その結果、
本来、意識しなくても良い「健康」を気にするようになり「健康第一」と言い出す始末です。
そして、かつては例外的に「罹病」していましたが、今や病気になるのが「当たり前」になってしまいました。
介護の世話になるのも「当然」となっています。
つまり、氣の抜けた、生命力のない「文明人」こそ、自然に逆らう「野蛮人」ということになります。
自然の一員に過ぎない私たちが「食べる」ということは、「氣」「自然」を摂り入れることではあります。
生命である私たちは、他の「生命」をいただくことでしか、自分の生命を健全に維持することはできません。
蛇足
私は原則、一日昼食一食です。
今日の昼ご飯は、豊かなメニューでした。
普段は「玄米雑穀ご飯一膳だけ」が原則で、時どき、これに納豆が加わります。
今日は、「玄米雑穀ご飯一膳」に、冷奴、らっきょ、(畑からもぎたての)キュウリ、そしてタマネギ・豆腐を具とした味噌汁も付きました。
お正月でもお盆でもないのに、このような「豪華な食事」になったことには理由があります。
今年初めて「浴衣」を着たのです。
銀行に行くときも「浴衣」でした。
これから、銭湯に行く予定でおります、勿論「浴衣」で。
嬉しいな、楽しいな、幸せだな。
感謝