先輩の美術展に行く
先輩でもあり同僚でもあった県を代表する美術作家であったT氏の遺作展に行った。開かれる今度で二回目である。大好きな人であり可愛がっても頂いた。喫煙している時にはよくタバコももらった。美術展に「静かなるエネルギーの波動」と題名が付いていたがまさしくスゴイエネルギーだけどものすごく優しい人だった。激しい人だろうけど穏やかな人であった。絵を見に行くというより会いに行っている感じがした。家にも、もらった絵がある。大作家に「これ描いて」と本の写真を見せたのは僕だけかもしれない。もちろん描いてくれた。大好きな人であった。甘えさせてくれる人だった。上品でインテリだった。師匠とはまたちがった魅力のある人だった。絵の一つ一つから情熱と優しさと暖かさを感じた。鑑賞者が誰もいなかったのでよりよかった。話ができた感じがした。いろいろな人に世話になってここまで来たとつくづく思う。