パソコン修理屋のぼやき

2009/09/30(水)00:16

メモリ増設

先日、出張したお客さんは高校生の男の子がお客さんでインターネットに繋がらないのが依頼内容でした。 依頼主本人はどうにもパソコンが苦手らしく、すっかり「おまかせします」体制。 私としては「おまかせします」体制はかなり楽なポジションなんでよかったのですが、今回はよくあるパターンで自称「俺、パソコン詳しいですよ」系のお友達が一緒にいました。 インターネット繋がらない→パソコンに詳しい友達呼んだ→直らないから修理屋呼んだ。 この流れですね。  まぁ、一年に10回くらいはこのパターンがあります。 でインターネットの接続はすぐに直ったのですが(いろんなとこをいじくりまわしてたので元の原因の特定は不可能でしたが・・・) 次にパソコンの動作が遅いのを何とかしたいという話題になりました。 なんとかしたいと言っても、高校生ですからお金を払うのは親ですし、ここで商売っ気を出すのもなんか違うだろうと思ったので、無料で出来る範囲の高速化の方法や無駄なアプリを削除してみたらどうだろうとアドバイスをしていると、やっぱりこの手の話には自称パソコン詳しい系の人はガッツリ食いついて来て「あーでもねぇこーでもねぇ」といろいろなことを教えてくれるので「正直、ネットも繋がったので帰りたいのですけど!」と言いたかったのですが、ちょっとは若者の顔を立ててやろうと思って「さすが詳しいですねぇ」と白々しく便乗してみたのですが、当の依頼主は高速化のテクニックなどにまったく興味がなく「銭は払うからメモリを増やしてくれ!」と 大人の高速化希望でメモリを増設することになりました。 それで、メモリ増設にかかる費用の話をしていると「メモリ増設くらい俺ができる!」と言い出しちゃいました。 うーん。 こいつは営業妨害です。 ですが、文句を言うわけにもいかないですし正直メモリ増設の工賃はそんなに儲かるものでもないので(作業は簡単だがメモリのテストしたりと時間はかかるのでぜんぜんうれしくない依頼の1つ。)ここはお友達におまかせして脱出 帰社いたしました。 これが1週間ほど前のお話。 今日、またお呼び出しがあって行って見ると電源を入れると「ぴーぴーぴー」と鳴るパソコンに成り下がっていました。 お友達がメモリを増設して電源を入れると、ビープ音が鳴って起動しなくなったそうです。 メモリを抜いてみても ぴーぴーぴー もとから入っていたメモリ1枚にしても ぴーぴーぴー なにも挿さなくても ぴーぴーぴー うーん 「ろくなもんじゃねぇ」な と言ってみましたが二人とも、ぴくりとも笑いませんでした。 年代ですかね。 http://www.youtube.com/watch?v=ntgG67QvMSs これは、メモリソケットを壊してしまったのが原因です。 こんなことは滅多にありませんが、私も一度だけやってしまったことあります。 その時はなにが悪かったということもなく「なぜか壊れてしまった」といった感じでした。 おそらくはお友達じゃなく私がメモリを増設しても壊れたのではないかと思います。 懐中電灯で照らしながら見てもピンが曲がったなどの修正可能な故障ではないようです。 メモリソケットが壊れたパソコンはマザーボードが壊れたパソコンと同義ですので、当然修理代金はめちゃくちゃ高額になります。 昔、私が壊した時は新品のマザーボードを注文して交換しました。 とりあえず「単純な修復不可能です」修理は可能ですが高額ですよ。と予測金額だけ告げて今日のところは退散いたしました。 ドアのむこうから聞こえた「おまえ、弁償してくれるんだろうな?」の声に どうしたものかと考えてみるもののこればっかりはどうしようもないなぁ・・・と思うばかりで パターン化しているいつもの仕事がかなりリスクをしょってることを思い出させてくれる事件でした。 そんな夜にメモリ増設の依頼がまた来ました。 慎重に増設したらちゃんとできました。 よかった。

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